T細胞エピトープ
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T細胞エピトープは、T細胞受容体に結合する抗原部分である。T細胞エピトープは、抗原提示細胞の表面に提示され、これは主要組織適合性複合体(MHC)分子と結合している。ヒトの場合、プロフェッショナルな抗原提示細胞は、MHCクラスIIのペプチドを提示するように特化されているが、ほとんどの有核体細胞はMHCクラスIのペプチドを提示する。MHCクラスI分子が提示するT細胞エピトープは、典型的には8~11アミノ酸長のペプチドであるが、MHCクラスII分子は13~17アミノ酸長さのより長いペプチドを提示し、また非古典的MHC分子は糖脂質などの非ペプチド性エピトープも提示する。
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T細胞エピトープ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 03:01 UTC 版)
T細胞エピトープの含有量は、抗原性(英語版)に寄与する因子の一つである。同様に、T細胞エピトープは、抗薬物抗体(ADA)の発現を含む望ましくない免疫原性を引き起こす可能性がある。 T細胞エピトープの免疫原性における重要な決定因子は、主要組織適合遺伝子複合体(MHCまたはHLA)分子に対するT細胞エピトープの結合強度である。結合親和性が高いエピトープは、細胞表面に表示される可能性が高くなる。T細胞のT細胞受容体が特定のエピトープを認識するため、特定のT細胞のみが細胞表面のMHCに結合した特定のペプチドに応答することができる。 タンパク質薬物治療薬(酵素、モノクローナル、置換タンパク質など)またはワクチンが投与されると、B細胞や樹状細胞などの抗原提示細胞(APC)がこれらの物質をペプチドとして提示し、T細胞が認識する可能性がある。これは、組換えトロンボポエチンへの暴露に続く自己免疫性血小板減少症(ITP)、およびエリスロポエチン(Eprex)の特定の製剤に関連した真性赤血球無形成(症)などのADAおよび自己免疫疾患を含む、望ましくない免疫原性をもたらす可能性がある。
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