SQS-4とRAT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 02:39 UTC 版)
「QH-50 DASH」の記事における「SQS-4とRAT」の解説
アメリカ海軍は、初のスキャニング・ソナーとしてQHBを開発し、1948年から艦隊配備に入るとともに、これを発展させたAN/SQS-4を開発していた。1950年の時点で、AN/SQS-4はQHBの倍に達する優れた探知性能を備える見込みとなっていた。当時、新世代の対潜兵器として324mm対潜ロケット砲(ウェポン・アルファ)の開発が進められていたが、AN/SQS-4の探知距離をもってすれば、これより遥かに長射程の兵器であっても運用可能と見積もられた。このように長距離で探知・攻撃できれば、UボートXXI型のような水中高速潜水艦や長射程兵器を備えた潜水艦に対しても、必ずしも追いつかずとも交戦可能と期待された。 この要請に対し、まず1953年の提案に基づき、射程1,500–5,000ヤード (1,400–4,600 m)で短魚雷を弾頭とした対潜ミサイルとしてRAT(Rocket-Assisted Torpedo)が開発され、1955年には核爆雷にも対応したASROCの開発も着手された。しかし艦隊では、RATですら、運用設備まで含めると既存のギアリング級駆逐艦に追加搭載するには大掛かりすぎるとの声が強く、より軽量なシステムが求められていた。 1956年、大西洋艦隊の駆逐艦部隊(DesLant)は、代替案として小型の無人航空機(Drone Assisted Torpedo, DAT)の採用を上申した。これを受けて、1957年8月、海軍作戦部長(CNO)はDASHの開発を許可した。
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