SCSIバスの基本とは? わかりやすく解説

SCSIバスの基本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 04:45 UTC 版)

Small Computer System Interface」の記事における「SCSIバスの基本」の解説

SCSIバスは、周辺機器接続するインタフェースではあるが、コンピュータ周辺機器という、主従関係ではなく、各機器対等動作をすることを基本として設計されている。入出力要求行なう要求を出す機器イニシエータ)から実際動作を受ける機器ターゲットに対して指示行ないその結果返す、という形で動作する一般には、インタフェース1台に複数SCSI機器接続するのである認識されているが、実際に複数台のパソコンで1台のディスク共有するなどの構成可能な仕組みになっている。すなわち、イニシエータ1つバス上に複数機器存在してもよい。しかし、実際には、コンピュータバス上の唯一のイニシエータで、各周辺機器ディスクテープ装置など)はターゲットとしてのみ動くのが普通である。 図中、SCSIバスから各機器コントローラホストバスアダプタまでの接続線スタブ呼称し、規格上は各々機器につき15cmまでが許容されている。また、SCSIバス上で機器間隔は25cm以上が推奨されている。 SCSIバス形式ではあるが、各機器数珠つなぎ繋いでいくためヒナギク花輪なぞらえデイジーチェーン接続」とも言われる。各機器1つSCSIバス接続しなければならないまた、バス両端には信号反射を防ぐため、ターミネータ接続しなければならない。なお、ターミネータは、必ずしもバス終端接続されるわけではなくホストバスアダプタSCSI機器内蔵される場合もある。 SCSIバス接続する機器SCSIデバイス呼ばれる各々0から7(または15)までの番号区別される。この番号のことをSCSI IDという。通常SCSI機器各々明示的にSCSI ID設定しなければならないが、SCAMという拡張仕様用いることで、自動的に設定することも可能である。 SCSI IDは、7→0、15→8の順にバス使用優先権割り振られるため、コントローラIDは7に、処理が遅くバス頻繁に開放する機器テープドライブCD-ROM等)に優先順位の高い番号割り当てるまた、各々SCSIデバイスは、さらにユニット8つまで持つことができる。これをロジカルユニットという。各ロジカルユニットには番号つけられる。この番号のことをLUN (Logical Unit Number) という。ロジカルユニットは、1つデバイス複数媒体を持つことができる多連装CD-ROM装置や、ディスクアレイ装置、多連装テープ装置など使われる注)ディスクアレイ装置場合LUNではなくRAIDコントローラを介して内部別のSCSIバス用意しそこにHDD接続する実装が殆どである。 もっとも、一般向けの機器でこれを用いているのはPDDVD-RAM、多連装CD-ROMドライブ程度であるため通常の使用においてはまず気にする必要は無い。

※この「SCSIバスの基本」の解説は、「Small Computer System Interface」の解説の一部です。
「SCSIバスの基本」を含む「Small Computer System Interface」の記事については、「Small Computer System Interface」の概要を参照ください。

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