ラジアル‐タイヤ【radial tire】
ラジアルタイヤ
トレッドの中心線に対して、直角(ラジアル方向)に配置したカーカスプライコード構造をもち、ベルトにより円周方向を拘束する空気入りタイヤ。カーカスのコードはラジアル方向の力を柔軟に支え、ベルトがタイヤの外周面を強固に補強する構造である。バイアスタイヤに比してサイドウオール部の剛性が低いので、ビードフィラーと呼ばれる硬質ゴムがビード部に配置される。ベルト層が強固であるので、トレッドゴムの変形が小さく抑えられ、転動抵抗、摩耗、騒音、コーナリングフォースなど多くのタイヤ特性を確保するのに有利であるほか、トレッドパターンの意匠上の自由度も増す。タイヤに作用する力を的確に車体に伝えるので、路面継ぎ目ショックを拾いやすいが、サスペンションのコンプライアンス対策などで改善された。平坦路の高速走行に理想的なタイヤであり、強力繊維やスチールコードの採用でラジアル化が進み、1999年、日本の生産実績では乗用車、トラック、バスともに90%を超えている。
参照 カーカスラジアルタイヤ
(Radial tire から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 13:18 UTC 版)
ラジアルタイヤ(英: radial tire)とは、自動車のタイヤの設計の一つである。より適切な表現としてはラジアルプライタイヤ (radial-ply tire) が用いられる。
- ^ U.S. Patent 1203910, May 21, 1915, Vehicle Tire, Inventor Arthur W. Savage
- ^ [1]
- ^ Moran, Tim (2001年4月28日). “The Radial Revolution”. Invention & Technology Magazine. American Heritage Publishing. 2007年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月7日閲覧。
- ^ Sheldon Brown: Japanese cycles in the American market: http://www.sheldonbrown.com/japan.html#miyata
- ^ Maxxis Radiale: http://www.maxxis.com/Bicycle/Road-Racing/Radiale-22c.aspx
- ^ スバル・360の場合は車体全体の軽量化過程で、タイヤも極小の10インチ、かつ通常の半分の層数である2PRタイヤが純正品として採用された。これはブリヂストンの開発である。
- ^ 正式名称はバイアスプライタイヤ。クロスプライタイヤ (cross-ply tire) と呼ばれる場合もある。
- ^ つまり、クラウンアングルはサイドウォールでは15度、ビード上では0度となる。
- ^ ひいてはカーカス、ブレーカー、トレッドを別に制作して最後に張り合わせる工程
- ^ 同時に両端のビード円周面に対しても
- ^ 最初に登場したもので、現在でも主流である。サイドウォールにはsteel-belted radialと表記される。
- ^ 実際に一般のサマータイヤとさほど変わらない工程で製造された、初期のオールテレーンタイヤではこの欠点が顕在化して問題となったことがあった。
- ^ “Bias vs Radial Tires”. Mud-throwers.com. 2010年10月23日閲覧。
- ^ 長期的にはシャーシ本体にも悪影響を与える
- ^ [2]
- ^ 国土交通省 - 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.03.22】別添4(トラック、バスおよびトレーラ用空気入タイヤの技術基準) (PDF)
- ^ 重要なイノベーション - 日本ミシュラン
- ^ ブリヂストンのF1チャレンジはこうしてはじまった - BRIDGESTONE F1活動14年の軌跡
- 1 ラジアルタイヤとは
- 2 ラジアルタイヤの概要
- 3 モータースポーツ
- 4 関連項目
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