PERQ 3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 02:20 UTC 版)
PERQ 3A (別名ICL 3300 Advanced Graphics Workstation)は、PERQ 2の後継機としてICLによって開発された。 PERQ 3Aは、約12.5 MHzのMotorola 68020 マイクロプロセッサと68881 浮動小数点ユニットに加えて、グラフィックス・コプロセッサとして機能するAMD 29116A 32ビット ビットスライスプロセッサを2基搭載した全く新しいハードウェア・アーキテクチャを採用していた。 また、最大2 MBのRAM、 SCSIハードディスクを搭載し、デスクトップの「ミニタワー」スタイルの筐体に収められていた。 オペレーティングシステムは、PNX 300と呼ばれるUNIX System Vリリース2の移植版であった。[要出典] 試作機は1985年に生産されたが、完全生産が開始される前にプロジェクトは中止された (プロジェクトの実行が遅れたため、ICLはソリューションプロバイダとしてSunワークステーションを販売することに決定した)。[要出典] 同社の消滅時に開発中だったもう1つのワークステーション設計であるPERQ 3Bは、カラーモデル (PERQ 5と呼ばれることもある) で、クロスフィールドエレクトロニクス(英語版)社のCrosfield Studio 9500ページレイアウト (英語版) ワークステーションに採用された。 内部的にはPythonとしても知られていたこのワークステーションは、1986年にMegaScan社とConner Scelza Associates社(ともにピッツバーグのギブソニア(英語版))とCrosfieldチーム(イギリスのヘメル・ヘムステッド)によって共同開発された。 MegaScan社(Brian Rosenが率いる)はワークステーションの電子機器を開発し、Conner Scelza Associates社(Jerry ConnerとDon Scelzaが率いる)はUNIXを移植し、その他すべてのサポートソフトウェアを作成した。 Crossfield社(Andrew Chapmanが率いる)が全体的なプロジェクトマネージャーを務め、MegaScan社(Simon ButlerとMark Somervail)とConner Scelza社(Roger Willcocks)には組み込みエンジニアがいた。 Crosfield社の要件は、非常に高性能なグラフィックスシステム(Viperとして知られ、子会社のbenchMark Technologies社が開発)と大容量(当時)のディスクストレージであった。 Hemel HempsteadのCrosfieldチームは、5¼インチのフルハイトドライブとGALANとして知られる高速光ファイバーネットワークからのデータストリーミングと並行して動作する最大8台のSCSIコントローラをサポートする初期のRAIDソリューションを開発した。 プロトタイプは、1986年後半に米国と英国で稼働し、1987年初期にはCrosfieldのピーターバラ工場からの大量生産が開始された。
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