Ouverture F-Dur BWV 820とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > ピティナ・ピアノ曲名 > Ouverture F-Dur BWV 820の意味・解説 

バッハ:組曲 ヘ長調

英語表記/番号出版情報
バッハ組曲 ヘ長調Ouverture F-Dur BWV 820出版年1876年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 プレリュード Overture2分30秒 No Image
2 アントレ Entree2分00 No Image
3 メヌエット Menuet1分00 No Image
4 トリオ Trio1分03 No Image
5 ブレ Bourree0分04 No Image
6 ジーグ Gigue0分05 No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 朝山 奈津子

5楽章プレリュードアントレメヌエットブレジーグ

 《アンドレーアス・バッハ本》所収資料については《幻想曲とフーガ イ短調 BWV944》参照)。バッハ創作史においてきわめて初期生まれた具体的な時期不明だが、おそらくヴァイマール着任以前作品であり、その後レッスン演奏にもほとんど用いられることがなかったと見られる
 この組曲含まれる音楽はどれも、バッハ後年鍵盤組曲様式はまったくかけ離れているようにみえる模倣きわめて単純で長いまとまり作るとがない和声進行は単純で図式的ですらある。また、全体響きフランス管弦楽組曲模したように聞こえ管弦楽作品鍵盤編曲ではないかと疑う説もある。しかし、メヌエットトリオ除いて概ね簡潔な2声部テクスチュア維持しており、初めから鍵盤用に書かれたとみてほぼ間違いないフランス風の軽いギャラント旋律であるのはそのとおりだが、ドイツ典型の手法がとりわけ速い曲の中間終止最終小節付近に見られるプレリュードブレジーグでは、終止唐突なまでに簡潔で、和音断定的に打ち鳴らして終わる。これはドイツオルガン音楽伝統即したもので、リタルダンドはせずに、楽器残響をうまく利用することで効果が出るだろう。
 なお、この曲を伝え唯一の資料、《アンドレーアス・バッハ本》には装飾音施されている。新旧全集版反映されているが、必ずしもバッハ直接指示したものとは限らないとはいえ、この種の楽曲装飾音不可欠であるから奏者はいずれにせよ大い研究すべきだろう




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Ouverture F-Dur BWV 820」の関連用語

Ouverture F-Dur BWV 820のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Ouverture F-Dur BWV 820のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2025 PianoTeachers' National Association of Japan

©2025 GRAS Group, Inc.RSS