なつぐみ (夏茱萸)






●わが国の固有種で、北海道の南部から本州の福島県から静岡県までの太平洋側に分布しています。海岸沿いから丘陵に生え、高さは2~4メートルになります。若い枝は褐色の鱗状毛に被われます。葉は広楕円形から広卵形で互生します。葉の表面は緑色で、裏面には灰白色の鱗状毛が密生します。4月から5月ごろ、淡黄色の花を下垂して咲かせます。花弁のように見えるのは4裂した萼筒です。果実は楕円形の偽果で、5月から7月に赤く熟します。名前は、果実が夏に熟すことから。
●グミ科グミ属の落葉低木で、学名は Elaeagnus multiflora。英名は Gumi, Oleaster。
ほそぐみ (細茱萸)





●中国からヨーロッパ南部に広く分布しています。アメリカでも各地に植栽あるいは帰化しています。湿り気のある谷間などに生え、非常に丈夫で高さは6メートルほどになります。樹皮は灰褐色で、割れ目が入り長く紐状に剥離します。葉は披針形から長楕円形で全縁、くすんだ灰緑色が特徴です。晩春から初夏にかけて、葉腋から花柄をだして内側が黄色、外側が銀白色の花を咲かせます。花弁のように見えるのは萼筒で4裂します。果実は核果で、夏の終わりから秋に黄色く熟します。果肉は甘く、飲料やジャム、薬用などに用いられます。別名で「ロシアンオリーブ」とも呼ばれます。中国名は「沙棗(サーザオ)」です。
●グミ科グミ属の常緑低木で、学名は Elaeagnus angustifolia。英名は Russian olive, Oleaster。
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