Macintosh互換機
別名:Mac OS互換機,マック互換機,マッククローン
【英】Macintosh compatible machine
Macintosh互換機とは、Macintoshの開発・製造元であるAppleからMac OSのライセンス供与を受け、Apple以外のメーカーによって開発された、Mac OS対応のパソコンの総称である。
Macintosh互換機は、1994年から1997年にかけて、ライセンス供与され、製造された。参入メーカーとしては、Power Computingを筆頭に、Motorola、パイオニア、アキアなどがあった。
Macintosh互換機は、PC/AT互換機のような市場を形成せず互換機の提供を中止する方針にシフトされた。Macintosh互換機のメーカーとしては最大手だったPower Computingは、1997年にAppleに買収された。以来、今日に至るまで、MacintoshはAppleからのみ製造・販売されている。
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Macintosh互換機
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2010年3月) |
Macintosh互換機(マッキントッシュごかんき)は、AppleのClassic Mac OSを搭載しMacintoshと互換性を有するパーソナルコンピュータ。Mac OS互換機、マック・クローンとも呼ばれる。
広義ではAppleのライセンスを受けているか否かにかかわらずMacintoshの互換機全般を指し、狭義では1995年から1998年頃にかけてAppleのライセンスを受けて発売されたMacintoshの互換機を指す。本項では後者について説明する。

経緯
1994年9月、Appleは、低下しつづけるシェアを奪回するために、他社にオペレーティングシステム (OS) のライセンス供給を行なって互換機の製造を認め、多様な製品を提供することによってMacintoshの市場拡大を図る戦略を打ち出した。
これを受けて、Appleが採用していたPowerPCを共同開発したモトローラとIBMをはじめ、パイオニア等がAppleとライセンス契約を結んだ。IBMは自社でMacintosh互換機を発売するのではなく、他社にサブライセンスを行なう道を選んだ。1995年にはMacintoshのオペレーティングシステムも稼働できるハードウェア仕様であるCHRPが発表された。
1995年1月には米国でパワーコンピューティング (Power Computing) とラディウス (Radius) がMacintosh互換機を発売。その後、米国ではモトローラ[1]、デイスターデジタル(DayStar Digital)、台湾のUMAXからもMacintosh互換機が発売された。
日本においては、1995年5月にパイオニアが初の互換機を発売。IBMからサブライセンスを受けUMAXからロジックボードの提供を受けたアキア[2]からも互換機が発売されたほか、モトローラ、ラディウス、デイスターデジタル、UMAXも日本市場へ参入した。
各社から発売された製品は、マルチプロセッサーモデル、音質に力を入れたモデルなどの多彩なものであった。しかしながら、1997年頃にはPower Macintosh 4400が互換機と基本的には同じCHRPベースのロジックボードを採用するなどで[3]、Macintoshも十分に安価になっており、互換機の価格面でのアドバンテージはさほど大きなものではなかった。
1997年1月にリリースされたMac OS 7.6は初めて正式にMac OSという名を名乗った。これはMacintosh互換機の発売により、Appleが発売するMacintoshのハードウェアと、Appleのみならず互換機メーカーも搭載するOSとを明確に区別する必要が生じたためであった。
互換機の終焉とその後
1997年にスティーブ・ジョブズがAppleに復帰すると、互換機は市場の成長に寄与しないばかりか、むしろApple製Macintoshの競争相手になっているとして、同年7月発売のMac OS 8は他社へのライセンス供給を行わないことを表明し、互換機戦略は撤回された。これにより、互換機メーカーは、パーソナルコンピュータ市場からの撤退や、PC/AT互換機への方向転換を余儀なくされた。互換機最大手のパワーコンピューティングは同年9月にAppleに買収された[4]。Macintosh互換機の製造は、1998年12月末までにすべて打ち切られ、Mac OSを搭載するパーソナルコンピュータは再びAppleのみから発売されることになった。
2008年4月、米国サイスターより「EFI V8エミュレータを搭載し、Mac OS Xが動作する互換機が発表される[5]が、Appleのライセンスを受けていない不正な互換機であり、動作にはいくつかの不具合が報告され[6][リンク切れ]ている。2009年12月にはAppleとの和解(サイスターが著作権侵害を認め267万ドル以上の賠償金を支払うというもの)を受けて販売が中止された。
主要な互換機メーカー
- アキア:MicroBook Powerシリーズ - 省スペースパソコン
- デイスターデジタル (DayStar Digital):Genesis MPシリーズ - マルチ・プロセッサーモデル
- モトローラ:StarMaxシリーズ
- パイオニア:MPCシリーズ - 高音質なスピーカーを搭載
- MaxxBoxx
- パワーコンピューティング (Power Computing):PowerTower Pro、PowerCenter、PowerBaseシリーズ
- ラディウス (Radius):System 100、System 81/110 - 画像処理やDTPに特化
- UMAX:Pulsar、Apusシリーズ / SuperMacシリーズ
関連項目
- Mac
- Classic Mac OS
- PowerPC
- CHRP
- PC/AT互換機
- PC-9800シリーズ/EPSON PCシリーズ - かつて互換機問題で法廷闘争となった。
脚注
- ^ 米モトローラ、Macintosh互換機を発表
- ^ アキアがMac互換機市場へ参入、11月にもデスクトップ機を発売 (1996年9月19日)
- ^ ASCII. “祝 Macintosh 30周年!! Appleが作った互換機 Power Mac 4400|Mac”. 週刊アスキー. 2024年12月17日閲覧。
- ^ アップル、1億ドルでパワーコンピューティング社を買収
- ^ “『Mac OS X』互換の格安パソコン:Apple社使用許諾違反の可能性は?”. WIRED.jp. 2021年8月13日閲覧。
- ^ http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200805011338
外部リンク
「Mac OS互換機」の例文・使い方・用例・文例
- 日本人はたいがい Macaulay 風の英文を書く
- Macaulay の文章は平易でわかりやすい
- Macaulay を模範とした文を学んだ
- 彼の文章は Macaulay を模倣している
- 僕は Macaulay に倣って文を学んだ
- Macaulay に倣って文を書く人が多い
- Macaulay 式の文章を書く人が多い
- 当時の英国の文士には Macaulay に私淑する者が多かった
- 僕は Macaulay を手本にした
- Macaulay を手本にして英文を学んだ
- 君は Macaulay が読めるか
- グラム陽性でグラム陰性バクテリアの広範囲に対して有効な抗菌性医療として使用されるニトロフランの派生物(商標名Macrodantin)
- 1984年,アップルは「Macintosh(マッキントッシュ)」を発売した。
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