MPC-200シリーズ
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「カシオペア (コンピュータ)」の記事における「MPC-200シリーズ」の解説
CPUにCrusoe TM5600(トランスメタ製)を採用したシリーズで、液晶は8.4インチに大型化し、ポインティングデバイスはスティック型となった。厚みは従来より4.4mm薄い21.0mmになったが重量は840gから990gに増加している。PCカードスロットの他にCFカード専用スロットを持つ他、USB1.1、IEEE1394、有線LAN、外部ディスプレイ接続などインターフェースは充実した。MPC-200系、MPC-210系が個人向けモデルで、MPC-220系が企業向けモデル。 MPC-205/MPC-206 シリーズの初期モデル。2001年3月12日発売のMPC-205はCPUが500MHz動作、96MBのメモリ(ユーザー領域80MB、増設最大192MB)、10GBのHDDを搭載した下位機種で、他方3月5日発売のMPC-206は600MHz動作CPU、128MBメモリ(ユーザー領域112MB)、20GBのRAMを搭載した上位機種となっている。OSはいずれもWindows Me。MPC-205をベースに筐体をパールピンク色としハローキティのデザインを施したものが、サンリオから「ハローキティ モバイルパソコンFIVA」の商品名で、2001年3月下旬より限定500台が185,000円で販売された。 MPC-206VL 2001年7月上旬発売。MPC-206をベースにHDDを30GBに増量したほか、基板のリビジョンの変更により増設時の最大メモリ容量を256MBとしたモデル。バッテリーも長時間駆動が行えるようになった。OSは通常のWindows Meのほか、Midori Linux(Linux 2.4ベースのトランスメタ製ディストリビューション)を利用した独自環境でも起動できるデュアルブート仕様となり、本体右側に設けられたスイッチによって選択ができる。外装も205/206のシルバーと緑色の組み合わせから緑色の部分が青色のものへと変更された。 MPC-225系 2001年8月下旬に発売された企業向けモデル。OSにMicrosoft Windows 2000 Professional、CPUが500MHz動作、160MBのメモリ(ユーザー領域144MB、増設最大256MB)、20GBのHDDを搭載している。HDD上にシステムリカバリ用の領域を用意しており、スイッチ操作でシステム環境の初期化が行える独自のリカバリシステムを持つ。パッケージとしては通常モデルのMPC-225BSのほか、大容量バッテリーを付属したMPC-225BLがラインアップされた。 MPC-216XL 2001年11月21日発売。デュアルブート構造はそのままに、Windows側のOSをMicrosoft Windows XP Home Editionに更新したモデル。ハードウェアはMPC-206VLがベースだが、HDD容量は半分の15GBとなっている。
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