M14 (天体)とは? わかりやすく解説

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M14 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/30 01:19 UTC 版)

M14
Messier 14
球状星団 M14
星座 へびつかい座
見かけの等級 (mv) +5.73[1]
視直径 11'[2][3]
分類 球状星団
発見
発見者 シャルル・メシエ[4]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  17h 37m 36.15s[1]
赤緯 (Dec, δ) −03° 14′ 45.3″[1]
赤方偏移 -0.000371
視線速度 (Rv) -111.1 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -3.26 ミリ秒/年[1]
赤緯: -2.60 ミリ秒/年[1]
距離 30,300 光年[2](約9.29kpc)
M14の位置
物理的性質
直径 100光年[2]
他のカタログでの名称
NGC 6402[1]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 17h 37m 36s, −03° 14′ 45″

M14(NGC 6402)は、へびつかい座にある球状星団

概要

双眼鏡では暗くはっきりしないこともある。口径5cmの望遠鏡ではまるい星雲状に見える。口径10cmで周辺部の星が見えたとする人もいるが、口径20cmクラスでも難しい。ハーシェルが言うとおり、周囲にはかなりの微星がある。天の川に近いせいであるが、そのためこの星団は元の明るさから減光している。そのためか、視直径を3'と記載している著明なカタログもあるという。星の腕が7本ほど見え、それが色々な方向に流れているように見える。中心部には小さなコアがあり、「かすかな花火」と表現する人もいる。中心部には星々のかたまりの部分と空虚な部分がある。コアは星の輪に囲まれており、「花輪」とか「バラかざり」などと表現されている。また、水面に石を投げたときの波紋にたとえる人もいる。

1964年に、1938年6月21日から28日にかけて撮影されたM14の写真に新星が記録されていたことが判明している[2]

観測史

1764年6月1日にシャルル・メシエによって発見された[4]。「星のない星雲。微かで大きくはない」として星団ではなく、星雲と記している[4]。初めて分離したのはウィリアム・ハーシェルで「星に分解。300倍で見える。ひどく明るくて、まるい。かなり散開した星々の後ろ側にあり、これらの星々は星団の上に投影されている。M10と似ている」としている[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f g SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M14. 2015年12月2日閲覧。
  2. ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月21日). “Messier Object 14”. SEDS. 2015年12月2日閲覧。
  3. ^ 中西昭雄 『メシエ天体ビジュアルガイド』誠文堂新光社、2014年8月28日、36頁。ISBN 978-4-416-11462-9 
  4. ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年2月21日). “Messier 14 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2015年12月1日閲覧。





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