M132自走火炎放射器とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > M132自走火炎放射器の意味・解説 

M132自走火炎放射器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/21 05:59 UTC 版)

戦争証跡博物館で展示されているM132自走火炎放射器

M132(M132 Armored Flamethrower)は、1960年代初期、アメリカ合衆国によってM113及びM113A1装甲兵員輸送車をベースとして製造された自走火炎放射器である。約350両が調達された。

1962年8月、最初の試作車両が製造され、火炎放射器が搭載された。この試作車両はその年、戦闘で4回用いられただけであった。

1964年12月、2台のM132が第1騎兵師団に配備され、その実戦経験に基づいて、それぞれの連隊に4両ずつのM132と2両ずつのM113が配備されることとなった。

概要

車両はM113をベースとしており、操縦手は車体前方左の席に座る。車体中央の小さなコマンダー・キューポラにはM10-8除草用火炎放射器と7.62 mm同軸機関銃M73が取り付けられている。これらの武装は360度回転させることができ、上方55度、下方-15度程度まで仰角を付けることができる。

兵員室は除去され、M10火炎放射ユニット(燃料・加圧ユニット)を搭載し、四つの球体型50ガロン(約190リットル)燃料タンクに置き換えられた。

搭載された200ガロン(約760リットル)の燃料によって最高32間点火することができ、加圧ユニットは200メートル台の目標へ炎を放射することを可能としている。

性能

  • 製造: FMCコーポレーション
  • 戦闘時重量: 10,580 kg
  • 装甲厚: 2.858 cm ~ 4.45 cm
  • エンジン: クライスラー75M(8気筒4サイクルガソリンエンジン)
  • 燃料搭載量: 300リットル
  • エンジン力: 4000 rpm、215馬力(160 kW)
  • トルク: 2,800rpmで450 N・m
  • トランスミッション: Allison TX-200-2A
  • 最高速度(平地): 64 km/h

脚注

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「M132自走火炎放射器」の関連用語

M132自走火炎放射器のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



M132自走火炎放射器のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのM132自走火炎放射器 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS