Le Page's
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 03:01 UTC 版)
Le Page's Liquid Glueは初期の液状膠製品である("Le Page"の発音: カナダLe Page家の自称:「ル・ペイジ」、フランス風英語:「ル・パージュ」、アメリカ英語・イングランド英語: 「リー・ペイジ」)。商品名がフランス系人名でメーカの社名も"Russia Cement Company"だがアメリカの会社である。 アメリカ在住のカナダ国籍の発明家William Nelson Le Page(1849 - 1919)は、漁港で廃物となっていた魚の皮・骨を活用し、腐敗防止などの技術開発により液状膠の製品化に成功して1876年に事業開始。1886年特許取得。成分は魚膠である。 当初のLe Page'sは缶入り(刷毛蓋付き)製品だったが、チューブ入り品も1901年までには発売した。1901年に、チューブの先端を針だけで簡単に開けられて封もできる特許を取得。この形状のチューブ入り製品は少なくとも1911年には販売している。 1909年時点では世界最大の液状膠メーカーになっていた。 William Nelson Le Page本人は1890年代に会社の持ち分を手放し、"Le Page"の商標権の所有を元の会社と裁判で争って敗訴した。 会社は後にLePage's("Le"と"Page"の間のスペースを詰めた)に社名変更し、2020年現在では"Le Page"関連の商標は複数の企業に分散している。会社が1940年代にカナダに作った子会社は紆余曲折を経てヘンケル傘下のカナダでのブランド"LePage"となった。いっぽう、アメリカの本社LePage'sも他社傘下になったが2000年に売却されて"LePage's"ブランドは存続。ヘンケル傘下の"LePage"とは関係なくなっている。 既に1883年時点で、同じ市内には競合する接着剤メーカーGloucester Isinglass and Glue Companyもあった。Le Page'sが1886年に取得した特許の有効期限が終わったのは1903年である。
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