Inspirational_musicとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Inspirational_musicの意味・解説 

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック

(Inspirational_music から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 08:45 UTC 版)

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック
Contemporary Christian music
様式的起源 キリスト教音楽教会音楽ゴスペル
文化的起源 1960年代後半
アメリカ合衆国
サブジャンル
クリスチャン・カントリー・ミュージック、CEDM、クリスチャン・ヒップホップクリスチャン・ロックコンテンポラリー・ワーシップ・ミュージックアーバン・コンテンポラリー・ゴスペル
関連項目
プロテスタント
テンプレートを表示

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックContemporary Christian music、「現代的キリスト教音楽」の意味、CCMとも言われる)は、キリスト教の布教を目的とし、歌詞に重点を置いた音楽ジャンルである。この音楽用語は、白人ポップ、ロック、AOR、AC、キリスト教音楽などに使用される。

なお、ボブ・ディランU2などはコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックには分類されない。

前史

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック以前にもクリスチャン・ミュージックは、もちろん存在した。南部で活動したクリスチャン・ミュージックの白人音楽家としては、ブルー・リッジ・カルテット[1]、スワニー・リバー・ボーイズ、ブラックウッド・ブラザーズ、フロリダ・ボーイズ、カテドラル・カルテット、ゲイザー・ボーカル・バンド、ゴールド・シティ、インスピレイションズ、ジェイク・ヘス、インペリアルズ[2]などがいた。また、カントリー・ミュージシャンがホワイト・ゴスペル、マウンテン・ゴスペルを録音するケースも多く、オークリッジ・ボーイズ[3]、ウェブ・ピアース、グランパ・ジョーンズらのカントリー歌手がクリスチャン・ミュージックの曲を吹き込んでいる。

概要

歌詞的にキリスト教であるすべてのポピュラー音楽が、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックに分類されるわけではない。CCMのミュージシャンは、布教活動のための曲のみを歌い、世俗の歌は歌わないのが一般的である。

世界のCCM歌手・グループには、オーシャン[4]、シスター・ジャネット・ミード[注 1]ストライパーエイミー・グラントマイケル・W・スミスDCトークアヴァロン (アメリカ合衆国のグループ)英語版バーローガール英語版ジェレミー・キャンプキャスティング・クラウンズ英語版スティーヴン・カーティス・チャップマン英語版デヴィッド・クラウダー・バンド英語版ナタリー・グラント英語版マーシーミー英語版ニュースボーイズ英語版クリス・トムリンレベッカ・セント・ジェームスサード・デイ (バンド)英語版AD(バンド)英語版、その他多くのアーティストがいる。また、ビルボードのチャート・カテゴリーに「トップ・クリスチャン・アルバムズ」と「ホット・クリスチャン・ソングス」も存在する。

歴史

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックは、1960年代後半から1970年代前半の「ジーザス・レボリューション」「ジーザス運動リバイバル」や、「福音派」の宗教復興運動の時代に、宗教的歌詞とポピュラー音楽のサウンドとの融合で始まった。[5]初期のポピュラーな「ジーザス・ミュージック」アルバムは、ラリー・ノーマンにより、キャピトル・レコードからリリースされた「この岩の上に(Upon This Rock)」である。[6]伝統的宗教歌とは異なるこの新しいジーザス・ミュージックは、ロックとフォークロックから生まれた。当初は小さかったジーザス・ミュージックは、1980年代までに「何百万ドルもの巨大産業に成長」した。1990年代には、エイミー・グラントDCトーク、マイケル・W・スミス、ジャーズ・オブ・クレイなどのCCMのアーティストが、主流のトップ40のラジオ局で流れた。現在、クリスチャン・ミュージックは、AOR、カントリー、ロック、ヘヴィメタル、ヒップホップ、パンクなどに拡大している。

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックは1960年代後半から、様々な形で論争の種になってきた。キリスト教大学のボブ・ジョーンズ大学は、寮生にCCMを聴くことを禁じた。他にもクリスチャン・ロック音楽が、布教目的のクリスチャン音楽と異なるという見解もある。保守的なキリスト教に反し、無神論的であると考えられるロック音楽は、戦後、フリーセックス、反抗、麻薬、アルコールの使用と結び付けられて来た[7]

世界の主なCCM歌手・グループ

  • オーシャン(カナダ) - 「サインはピース」(1971)
  • シスター・ジャネット・ミード - 「ローズ・プレイヤー」(1974)
  • エイミー・グラント[8]
  • ストライパー(アメリカ)
  • アウト・オブ・ダークネス(イギリス)、プログレCCM
  • ザ・クロスビーツ(イギリス)
  • キャドモン(イギリス)、フォーク
  • レーナ・マリア(スウェーデン)

CCM以外の楽曲

  • ウェブ・ピアース - 「アイ・ラブ・ヒム・ディアリー」
  • ノーマン・グリーンバウム - 「スピリット・イン・ザ・スカイ」(1970)[注 2]
  • ドゥービー・ブラザーズ - 「ジーザス・イズ・ジャスト・オールライト」
  • クリス・クリストファーソン - 「ホワイ・ミー」(1973)

日本のCCM

ロックシンガーの小坂忠滝元順らのグロリアシンガーズと出合ったことにより、ミクタムレコードを設立して、日本のCCMのジャンルを発展させた。さらに久米小百合久保田早紀[注 3])、本田路津子森祐理らが、クリスチャン音楽の普及に取り組んでいる。

日本の主なCCM歌手

レコード・レーベル

  • ミクタム・レコード

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 74年に「ザ・ローズ・プレイヤー」が全米ポップチャートで大ヒットした。
  2. ^ グリーンバウムはユダヤ系である
  3. ^ 1979年に「異邦人」を大ヒットさせた久保田早紀その人である

出典

  1. ^ Archived copy”. December 7, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。November 21, 2019閲覧。
  2. ^ Cusic, Don (1979-07-28). “Southern Gospel Grows from Rural Roots”. Billboard 91 (30). ISSN 0006-2510. https://books.google.com/books?id=nCQEAAAAMBAJ&pg=PT51 December 7 2019閲覧。. 
  3. ^ The Oak Ridge Boys Allmusic 2024年12月6日閲覧
  4. ^ オーシャン ビルボード・チャート2021年2月8日閲覧
  5. ^ 200CD British Rock  p.149 立風書房
  6. ^ Turner, Steve. “Obituary: Larry Norman”. 6 December 2024閲覧。
  7. ^ [1]
  8. ^ http://www.discogs.com/artist/168359-Amy-Grant



「Inspirational music」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Inspirational_music」の関連用語

Inspirational_musicのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Inspirational_musicのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS