IEEE 802.11ad
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「IEEE 802.11」の記事における「IEEE 802.11ad」の解説
「WiGig」も参照 2012年12月にIEEE 802.11ad-2012として仕様が確定された。また2013年に、WiGig規格に準拠した相互認証プログラムをWi-Fi Allianceが実施することが発表され、2016年提供開始された。 60 GHzという高い周波数帯を使うため、壁や障害物のない、10 m程度の近距離でのギガビット通信を想定している。 また、60 GHz帯は空気中の酸素と共振するため、伝搬減衰が大きい。 PHY層はシングルキャリアは必須 (4620 Mbps)、OFDMはオプション (6756.75 Mbps) である。最大伝送速度は6.8 Gbps。 チャネル幅は2.16 GHz幅。57 GHz - 66 GHzを利用。利用可能チャネルと中心周波数は以下の通り。 CH1: 58.32 GHz CH2: 60.48 GHz CH3: 62.64 GHz CH4: 64.8 GHz MCSPHY変調符号化率伝送レート (Mbps)1 シングルキャリア π/2-BPSK 1/2 385 2 770 3 5/8 962.5 4 3/4 1155 5 13/16 1251.25 6 π/2-QPSK 1/2 1540 7 5/8 1925 8 3/4 2310 9 13/16 2502.5 10 π/2-16QAM 1/2 3080 11 5/8 3850 12 3/4 4620 IP層を介さないPAL層のプロトコルも定義されている。 Display PortとHDMIへの変換はAV-PAL、PCIe、USB3.0、SDIOへのプロトコル変換はI/O PALが定義されている。 FastSessionTransferと呼ばれる仮想MACの技術を用いることで、60 GHzと、2.4 GHzや5 GHzのPHYの間のセッションを高速に切り替える。 日本国内においては、2015年11月、総務省令第九十九号により、電波法施行規則の一部を改正する省令が公布され、以下の2種類に分類されることとなった。空中線電力が10 mW超のものはキャリアセンス機能を具備することが義務づけられる。 証明規則 第2条第1項第19号の4の2 60GHz帯省電力データ通信システムの無線局(空中線電力10mW超) 証明規則 第2条第1項第19号の4の3 60GHz帯省電力データ通信システムの無線局(空中線電力10mW以下)
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