軟性下疳菌とは? わかりやすく解説

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軟性下疳菌 [Haemophilus ducreyi]

 性行為感染症STD)である軟性下疳病原体である。1889年にデュクレイが軟性下疳患者の膿から始めて検出した。このヘモフィルス属分類されインフルエンザ菌参照)、グラム陰性通性嫌気性細長い桿菌で、液体培地では長い連鎖作る傾向がある。この栄養要求性厳しく培養はかなり困難であるが、ウサギ血液2030加えた培地2~3日炭酸ガス培養すると小さな集落出現する外界での抵抗性は非常に弱く容易に死滅するヒトにのみ病原性があり、環境での抵抗力が弱い事から、感染は主に性交などによる直接接触である。
 4~12日潜伏期の後、感染局所(主に外部生殖器)に小さな膿疱ができ、その周囲発赤水疱形成を伴う。患部では急速に壊死起こり潰瘍作ると共にそけい部リンパ節侵される化学療法剤抵抗性は殆ど報告されていないので治療は可能である。




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