GCとMCの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 05:48 UTC 版)
「シグマ・MC73」の記事における「GCとMCの違い」の解説
当時メイクス世界選手権は製造者またはメイクにタイトルがかかるのは2リットル超 (第10および第11クラス) のスポーツカーであった。当時の国際自動車連盟の国際スポーツ法典では、公認生産車 (A部門) およびスポーツカーが属する試験的競技車 (B部門) のロータリーエンジンと過給エンジンは、排気量にそれぞれレシプロエンジン換算2.0と自然吸気エンジン換算1.4を乗じるとしていた。そのため、トヨタ・2T-Gターボは換算排気量2240立方センチメートル、マツダ・12Aは換算排気量2292立方センチメートルとなり、MC73は第10クラス (2.0リットル超から2.5リットルまで) の最低車両重量をクリアする必要があった。最低車両重量に関しては、バラスト搭載で対応した。 ボディカウルに関しては、スポーツカーの規定でリアタイヤの後方は地上から20センチメートル以下まで覆うことが要求されていた。そのためリアカウルがGC73と異なる。またル・マン(サルト・サーキット)の6kmストレート(ユノディエール)対策として、前面投影面積削減のため富士GC用に取り付けられていたリアウイングへのガイドフィンを廃止した。このガイドフィンの廃止は、ル・マン後GC73にも反映された。 フロントカウルには、ヘッドライトがフロントカウル前面のフェンダ部とセンター部に合計6灯追加された。 サスペンションのアップライトのホイールとの結合は、タイヤ交換頻度が国内の耐久レースより多くなるので、タイヤ交換の楽なセンターロック方式(1個のナットでホイールを固定)を採用したが、容量が少なく本番で焼き付きが発生した。 設計者の小野昌朗は「GC73とMC73は外観が似ているがシャシーは全く別物。MC73はグループ6の規則に合わせシャシーが左右対称。GC73はグループ7なので対称でなくてもいい。富士スピードウェイは右回りのレイアウトなので、燃料タンクが右側に大きく偏った設計にした。サスペンションなどは基本的に同じ」と証言している。
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