フィーチャー‐フォン【feature phone】
読み方:ふぃーちゃーふぉん
フィーチャーフォン
フィーチャーフォンとは、携帯電話の端末のうち、通話機能を機能の主体としつつ、加えてメガピクセルカメラや近距離無線通信といった高度で特徴的な機能を搭載している端末のことである。
フィーチャーフォンの語は、主に「ベーシックフォン」や「スマートフォン」などの区分との対比で用いられる。ベーシックフォンは、おおむね、通話機能の他にアドレス帳とショートメッセージサービス(SMS)程度の機能のみ持ったシンプルな端末を指す。スマートフォンは、PCに近い汎用性を持ち、通話と共に多くの高度な情報処理が可能な端末である。フィーチャーフォンは特定の機能をいくつか搭載している点において汎用でも単機能でもなく、いわばその中間に位置する区分であるといえる。
フィーチャーフォンの「フィーチャー」(feature)は、「特色」や「主要な点」「特徴とする」などの意味を持つ英語である。この「特色」となり得る機能としては、例えばワンセグ、おサイフケータイ(Felica)、メガピクセルカメラ、GPS、赤外線通信、Bluetooth、フルブラウザなどがある。こうした機能は複数搭載されることも珍しくない。あるいは、生体認証(指紋認証)機能を搭載したものや、アメリカ国防総省の調達規格にかなう水準の防水・防塵・耐衝撃性能を持つ端末もある。
日本の携帯電話端末メーカーの多くは大手電機メーカーを親会社に持っており、その親会社の先端技術とブランドを特色として盛り込んだフィーチャーフォンも多い。代表的な例のひとつとして、シャープの液晶テレビの技術が投入された「AQUOSケータイ」がある。他にも「VIERA」「BRAVIA」「Wooo」「EXILIM」「サイバーショット」「ウォークマン」などの家電ブランドを冠したフィーチャーフォンがある。
フィーチャーフォンはベーシックフォンに機能を加える形で発展したものであり、端末の設計の観点からいえばスマートフォンよりはむしろベーシックフォンに近いといえる。他方、多彩な機能が盛り込まれたハイスペックなフィーチャーフォンは、操作・利用する限りにおいてはスマートフォンに近接している印象をユーザーに与える。
日本メーカーの携帯電話の端末に対する評価として、端末の機能はたいへん高度に進化しているが、あまりに独特な進化を遂げたため、かえって世界の端末市場では通用しにくくなっているとする見解がある。このさまを揶揄して、いわゆる「ガラケー」(ガラパゴスケータイ)という呼び名が用いられることがある。一般的に「ガラケー」といって念頭に置かれる端末の姿は、高度に進化したフィーチャーフォンである。
フィーチャー・フォン
(Feature phone から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/23 23:16 UTC 版)
フィーチャー・フォン(英: feature phone)は、携帯電話の端末類型の一つで、スマートフォンよりも前の世代の端末を指す。
- 1 フィーチャー・フォンとは
- 2 フィーチャー・フォンの概要
- 3 各国の例
- 4 脚注
「Feature phone」の例文・使い方・用例・文例
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