FXXプログラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 08:28 UTC 版)
「フェラーリ・FXX」の記事における「FXXプログラム」の解説
十分高いポテンシャルを秘めているFXXだが、このFXXは革新的な技術協力プログラムの一環でもある。それは、アマチュアながら高い運転技術を持つ顧客が、自らテストドライバーとなり、FXXを運転することでニューモデル開発の一翼を担い、また車両のデータ取りに活躍するというものである。 FXXには高性能テレメトリー・システムが搭載され、39種類もの運動特性のデータを、ピットで常時監視する。これらの情報はフェラーリの技術者が分析し、顧客とともに検討される。このプログラムは、高性能モデル開発計画の基本的な枠組み作りの一環で、初の顧客テストドライバーを起用した開発プログラムとなる。各種走行データは新型車の開発などに活用される。 マシン本体と各種メンテナンスをつけた基本パッケージは総額150万ユーロ。FXXは2005年12月に限定29台で、フェラーリにより選出された特別なオーナーに対してのみ販売され、日本でも複数がオーナーとなった。また、ブラックのボディカラーに、両方のドアの横に「30」と書かれた30台目のFXXが、ミハエル・シューマッハにプレゼントされた。 顧客(テストドライバー)がサーキットを走る場合、ヨーロッパ圏内と現地法人がある国(日本やアメリカなど)ではフェラーリの顧客レース部門「コルセ・クリエンティ」からFXXプログラムを担当するメカニックを含む特別チームが派遣され、各種メンテナンスも受けられる。それ以外の国でも同部門の下で各国の正規輸入元が管理する。また、FXXをフェラーリの本社に預けておけば、「フェラーリ・レーシング・デイズ」などでの走行時にも同部門が各サーキットへ航空便で輸送をしてくれる。なお、FXXを購入したオーナーはフェラーリ認定のレーシングドライバーによる運転講習を受けられる。 なお「FXXプログラムは2009年をもって終了し、以降は599XXプログラムに継承される」とされていたが、2020年現在もフェラーリ・XXプログラムとして継続されている。
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