F.INV.RT 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
(右側) F 分布の確率関数の逆関数の値を返します。つまり、確率 = F.DIST.RT(x,...) であるとき、F.INV.RT(確率,...) = x という関係が成り立ちます。
F 確率分布は、2 組のデータのばらつきを比較する F 検定で使用されます。たとえば、米国と日本の労働者の年収を比較し、両国で年収の分布に類似性があるかどうかを分析することができます。
書式
F.INV.RT(確率,自由度 1,自由度 2)
解説
- 引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
- 確率 < 0、または確率 > 1 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
- 自由度 1 または自由度 2 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
- 自由度 1 < 1 または自由度 2 < 1 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
- 自由度 < 1、または自由度 2 ≧ 10^10 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
F.INV.RT 関数を使用して、F 確率分布の境界値を計算することができます。たとえば、ANOVA 関数の戻り値には、F 統計量、F 確率、有効桁数のレベルが 0.05 である F 境界値に対するデータが含まれることがよくあります。F の境界値を求めるには、F.INV.RT 関数の確率に有効桁数のレベルを指定するようにします。
確率 の値が指定されると、F.DIST.RT(x, 自由度 1, 自由度 2) = 確率となるような値 x がシークされます。したがって、F.INV.RT 関数の精度は F.DIST.RT 関数の精度に依存します。F.INV.RT 関数では、反復計算の手法が利用されます。64 回反復計算を繰り返しても計算結果が収束しない場合、エラー値 #N/A が返されます。
使用例
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
- Ctrl キーを押しらながら C キーを押します。
- 空のブックまたはワークシートを作成します。
- ワークシートでセル A1 を選択し、Ctrl キーを押しながら V キーを押します。Excel Web App を使用している場合は、使用例のセルごとにコピーと貼り付けを繰り返します。
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