Enciphered code
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 20:36 UTC 版)
「コード (暗号)」の記事における「Enciphered code」の解説
encicode(エンサイコード), superenciphered code, reciphered codeとも言う。 まずコードで換字を行い、強度を高めるためにサイファでさらに暗号化する。二次式暗号(あるいはそれ以上)である。 enciphered codeを採用する理由はいくつかある。 plaincodeが盗まれる、紛失する等で秘匿性が失われた(と判断された)場合に応急措置として採用する場合。 plaincodeの秘匿性を不要として、二次暗号化とその鍵変更だけで強度を確保する場合(例えば市販の商用コードをPlaincodeに用いる) plaincodeの秘匿性も必要として、さらに強度を高める場合。 記号転換が許す限りサイファの形式には何ら制限はない。換字式や転置式、ストリームやブロック暗号が使える。 よく知られる乱数式暗号や乱字式暗号とはenciphered codeの一種である。俗に「乱数の剥ぎ取り」と呼ばれる作業はenciphered codeを元のplaincodeに戻そうとする事である。 15世紀にアルベルティが最初に考案したとされる。彼は1〜4の数字から構成されるplaincodeを作成し、次いで彼の考案した暗号円盤で換字することでenciphered codeとした。しかしこの考案は19世紀末まで実用化される事はなかった。 一般に未知のenciphered code解読は対照平文が入手できても困難である。しかしplaincodeが盗まれたり鹵獲されたりあるいは理論的に再構築(reconstruction)されると一挙に強度が低下する欠点がある。これはヴィジュネル暗号において仮定語(クリブ)が利用可能になるのと等しい。 plaincodeの設計(編集)の善し悪しが、enciphered code全体の強度を左右する事がある。
※この「Enciphered code」の解説は、「コード (暗号)」の解説の一部です。
「Enciphered code」を含む「コード (暗号)」の記事については、「コード (暗号)」の概要を参照ください。
- Enciphered codeのページへのリンク