ESX コンセプト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/29 18:44 UTC 版)
「ダッジ・イントレピッド」の記事における「ESX コンセプト」の解説
詳細は「en:Dodge Intrepid ESX」を参照 1990年代末にクライスラーはイントレピッドをディーゼル・エレクトリック方式 ハイブリッドカーの研究用プラットフォームに使用した。イントレピッド ESX、ESX II、ESX IIIの3種類が製造され、最初の車はシリーズ・ハイブリッド方式で製造されたが次の2車はマイルド・ハイブリッド(mild hybrid)が検討された。これらの車は1997年から1998年にかけて企画された。 ESXの設計チームは34.5km/リットル(2.9リットル/100 km; 96 mpg)のガソリン消費率の車両の製作を目標に設定していたが、最終的には概算で23.3km/リットル(4.3リットル/100 km; 66 mpg)しか達成できなかった。この数値はこの手の車両にしては印象的なものであったが、この車には多くの希少素材を使用しており全規模量産に入った場合に莫大なコストが掛かるとみられた。この車の価格は8万USドルと見積もられ、これは通常のイントレピッドよりもおおよそ6万USドル高価であった。この価格高騰の大部分は鉛蓄電池の使用に起因していた。 ESX IIの設計チームは幾らか控えめな29.4km/リットル(3.4リットル/100 km; 84 mpg)のガソリン消費率を目標に設定した。この車はアルミニウムと繊維強化プラスチック複合材料を使用して通常の車よりも軽量に仕上がっていた。この車の価格は3万7,000USドル位で済み、標準のイントレピッドよりも約1万5,000USドル高価であった。このモデルはニッケル・水素蓄電池を使用していた。 3番目のモデルのESX IIIは30.3km/リットル(3.3リットル/100 km; 86 mpg)のガソリン消費率を目標としていた。この車は繊維強化プラスチックの代わりにより安価な素材である射出成形の熱可塑性プラスチック(thermoplastic)を使用していた。価格は標準のイントレピッドよりも約7,500USドル高価な3万USドル辺りと見積もられていた。ESX IIIはリチウムイオン二次電池を使用していた。
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