DVDレコーダーにおけるDVD-Videoモード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:41 UTC 版)
「DVD-Video」の記事における「DVDレコーダーにおけるDVD-Videoモード」の解説
DVDレコーダーでの記録型DVDへの記録形式には主に「ビデオモード」(DVD-Videoフォーマット準拠)と「VRモード」(DVD-VRフォーマット)があり、前者はDVD-Videoにほぼ準拠している。DVD-RやDVD-RWがまだ開発されていなかった時代に発売された初期のDVDプレーヤーでは再生できなかったりまた地上デジタルテレビジョン放送などが受信、録画可能な最新機種であっても記録状態や機器とメディアの相性によっては再生できない場合もありメーカー各社では完全な互換性を保証していない。 DVD-Videoモードはオーサリング後のカット編集ができない(オーサリングのやり直しという作業をふめば可能)など自由度が低いが、VRモード非対応のDVD-Videoプレーヤーで再生できる互換性の高さが特長である。コピーガードのかかったデジタル放送はDVD-Videoモードでは記録できない(記録する際にコピーガードの解除を伴うので、日本では著作権法第30条の2に抵触する)。 DVD-Videoモードでは、市販の各種記録型DVD(DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW、DVD+R、DVD+R DL、DVD+RW)に機器が対応している場合に録画可能である。なおDVD-RAMにも規格上は録画可能となっているが、現在記録・再生に正式対応した専用アプリケーションは一般市場には提供されていない。一般的なDVDプレーヤーやDVDレコーダーでは、たとえDVD-RAM対応機であっても規格外のディスクとして機械が再生を拒む。 DVD-Videoフォーマットは後発規格であるDVD-VRフォーマットでは可能となっている音声トラック(音声ストリーム)内のチャンネル選択による音声切換は出来ない仕様になっていて、別な音声ストリームとして記録されているマルチ音声収録の場合のみ音声の切り替えが可能になっている。 音声の章で前述したように市販の民生DVDレコーダーではDVD-Videoモードで2つ以上の音声トラックに対応した製品が皆無なのと同一音声トラック内のチャンネル切換が規格上で制限されている関係でテレビ放送の二ヶ国語音声を同時に収録することが出来ず、どちらか一方のみを記録前に指定して録画する。PCなどでのDVD-Videoオーサリングソフトでは同時収録が可能(マルチ音声記録対応)になっているものがある。 アスペクト比16:9の映像を記録・再生(スクイーズ記録)できるのはDVD-VRモードでは各解像度で可能であるが、DVD-VideoモードではFull D1のみである。
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