Core Mとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Core Mの意味・解説 

Intel Core M

(Core M から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/14 12:58 UTC 版)

Core M
生産時期 2014年から2020年まで
生産者 インテル
CPU周波数 0.80 GHz から 3.4 GHz
プロセスルール 14 nm
マイクロアーキテクチャ Broadwell
Skylake
命令セット x86-64, Intel 64
コア数 2
(スレッド数:4)
コードネーム Broadwell
Skylake
Kaby Lake
Amber Lake
テンプレートを表示

Intel Core M(インテル コア エム、以下 「Core M」)は、かつてインテルが生産・出荷していた主としてパーソナルコンピュータ、及び、タブレットPCCPU向けx86マイクロプロセッサブランドである。グラフィックコントローラ(HD Graphics)を内蔵したプロセッサを2014年9月に発売した。製品の位置づけは、Intel Core プロセッサー・ファミリーに属する。

Core Mはモバイルコンピューター向けのプロセッサーであり、通常のCore iシリーズよりも消費電力や発熱が抑えられている。

特徴

特徴として、小型、低消費電力で、ウルトラブックや2in1、小型PCに組み込まれる事が多い。スペックはPentium以上、Core i以下という位置づけである。SoCとして販売されている性質から一般向けに販売はされておらず、また、比較的高価なCPUである(Pentiumの倍程度でCore iより少し低い程度の価格)。Core Mではすべての製品のTDPが4.5 wであるが、コンフィグラブルTDPという仕組みにより、より低い、もしくはより高いTDPのSoCとして振る舞うこともできる。すべてのラインナップにおいてHTTターボブーストが有効になっており、下位ラインナップであるCeleronPentiumと差別化されている。ただし、CeleronとPentiumはTDPが4.5 Wを超えるCPUもラインナップされており、それらとCore Mを比べると必ずしもCore Mの方が優れているとは限らないので注意が必要である。

モバイル向けラインナップ

Broadwell 世代

全プロセッサ共通事項:プロセスルールは 14nm。

  • マイクロアーキテクチャ - Broadwell マイクロアーキテクチャ
  • 対応ソケット - オンボード (BGA1234)
  • 命令セット拡張 - SSE4.1/4.2 AVX 2.0、テクノロジー - Intel 64XD bitTBT 2.0HTEIST、PCI Express 2.0 対応
  • グラフィックス出力 - eDP/DP/HDMI、グラフィックス機能 - QSV/3D/WiDi/CVT HD対応、API - DirectX 11.2、OpenGL 4.3
  • キャッシュ容量 (L1/L2/L3) - L1: (32 KB+32 KB)×2, L2: 256 KB×2, L3: 4 MB
  • 発売時期(発表日 or 発売日) - 2014年9月
  • 特記事項 - vPro/TSX/TXTは、M-5Y71/M-5Y70のみ有効。PCI Express 3.0は、非対応[1]
Broadwell-Y
Broadwell-Y
ブランド 型番 CPU GPU TDP
(W)
対応メモリ
コア数
(スレッド数)
クロック (GHz) キャッシュ (MB) 型番 EU数 クロック (MHz)
定格 ターボ L2 L3 定格 ターボ
Core M 5Y71 2 (4) 1.2 2.9 0.5 4 HD 5300 24 300 900 4.5 DDR3-1600
LPDDR3-1600
5Y70 1.1 2.6 100 850
5Y51 300 900
5Y31 0.9 2.4 850
5Y10c 0.8 2.0 800
5Y10a 100
5Y10

Skylake 世代

全プロセッサ共通事項:プロセスルールは 14nm。

  • マイクロアーキテクチャ - Skylake マイクロアーキテクチャ
  • 対応ソケット - オンボード (BGA1515)
  • 命令セット拡張 - SSE4.1/4.2 AVX 2.0、テクノロジー - Intel 64、XD bit、TBT 2.0、HT、EIST、PCI Express 3.0 対応
  • グラフィックス出力 - eDP/DP/HDMI/DVI、グラフィックス機能 - 4K/QSV/3D/WiDi/CVT HD対応、API - DirectX 12、OpenGL 4.4
  • キャッシュ容量 (L1/L2/L3) - L1: (32 KB+32 KB)×2, L2: 256 KB×2, L3: 4 MB
  • 発売時期(発表日 or 発売日) - 2015年9月
  • MSサポート(終了日) - Windows 7/8.1 のサポートは、2018年7月17日。緊急のセキュリティアップデートは、Windows 7: 2020年1月14日、Windows 8.1:2023年1月10日。
法人向けのサポート期間短縮は、2016年8月11日に撤回を発表。Skylakeに対するサポート期間は、OSの延長サポート終了日までサポートされる。
  • 特記事項 - vPro/TSX/TXTは、m7-6Y75/m5-6Y57のみ有効[2]
Skylake-Y
Skylake-Y
ブランド 型番 CPU GPU TDP
(W)
対応メモリ
コア数
(スレッド数)
クロック (GHz) キャッシュ (MB) 型番 EU数 クロック (MHz)
定格 ターボ L2 L3 定格 ターボ
Core m7 6Y75 2 (4) 1.2 3.1 0.5 4 HD 515 24 300 1000 4.5 DDR3-1600
LPDDR3-1866
Core m5 6Y57 1.1 2.8 900
6Y54 2.7
Core m3 6Y30 0.9 2.2 850

Kaby Lake 世代

全プロセッサ共通事項:プロセスルールは 14nm。

  • マイクロアーキテクチャ - Skylake マイクロアーキテクチャ
  • 対応ソケット - オンボード (BGA1515)
  • 命令セット拡張 - SSE4.1/4.2 AVX 2.0、テクノロジー - Intel 64、XD bit、TBT 2.0、HT、EIST、PCI Express 3.0 対応
  • グラフィックス出力 - eDP/DP/HDMI/DVI、グラフィックス機能 - 4K/QSV/3D/WiDi/CVT HD対応、API - DirectX 12、OpenGL 4.4
  • キャッシュ容量 (L1/L2/L3) - L1: (32 KB+32 KB)×2, L2: 256 KB×2, L3: 4 MB
  • 発売時期(発表日 or 発売日) - Kaby Lake-Y : 2016年10月 [3]、Amber Lake-Y : 2018年10月 [4]
  • MSサポート(終了日) - Windows 10 のサポートは、2020年10月14日。緊急のセキュリティアップデートは、2025年10月14日。
  • 特記事項 - Amber Lake-YはWindows 11に公式対応
Kaby Lake-Y
Kaby Lake-Y
ブランド 型番 CPU GPU TDP
(W)
対応メモリ
コア数
(スレッド数)
クロック (GHz) キャッシュ (MB) 型番 EU数 クロック (MHz)
定格 ターボ L2 L3 定格 ターボ
Core m3 7Y32 2 (4) 1.1 3.0 0.5 4 HD 615 24 300 900 4.5 DDR3-1600
LPDDR3-1866
7Y30 1.0 2.6
Amber Lake-Y
Amber Lake-Y
ブランド 型番 CPU GPU TDP
(W)
対応メモリ
コア数
(スレッド数)
クロック (GHz) キャッシュ (MB) 型番 EU数 クロック (MHz)
定格 ターボ L2 L3 定格 ターボ
Core m3 8100Y 2 (4) 1.1 3.4 0.5 4 UHD 615 24 300 900 5 DDR3-1600
LPDDR3-1866

脚注

参考資料

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Core M」の関連用語

Core Mのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Core Mのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのIntel Core M (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS