CVA-01と護衛巡洋艦
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「インヴィンシブル級航空母艦」の記事における「CVA-01と護衛巡洋艦」の解説
1950年代より、イギリス海軍は新しいヘリ空母についての検討を開始した。当初はヘリコプター22機の搭載が求められたために排水量19,000トンとされていたが、コスト低減のため、後に搭載機は8機に削減された。これに伴い、設計案の排水量も5,000~7,000トン程度に削減されたほか、従来の空母船型に加えて、艦橋構造物と一体化した長船尾楼を備えた巡洋艦型の設計も俎上に載せられた。 これらの検討は1959年から1960年頃にはおおむね完了しており、これを踏まえて、1961年5月、海軍本部は国防省に対し、護衛巡洋艦(escort cruiser)を提案した。これは基準排水量13,500トン、シースラグ艦対空ミサイルや旗艦設備を備えるほか、正規空母を固定翼機の運用に集中させられるように、シーキング哨戒ヘリコプター9機の運用も分担することになっていた。その後、ポラリス搭載潜水艦の購入予算を確保するため、護衛巡洋艦計画は一時的に棚上げされて、まずはタイガー級防空巡洋艦をヘリコプター巡洋艦として改装することになった。 またこれとは別に、1963年7月30日、イギリス政府は、空母「アーク・ロイヤル」および「ヴィクトリアス」の代替となる新しい航空母艦の建造計画を発表した。1964年度の国防白書では、近代化改修された空母「イーグル」よりわずかに大きく、1970年代初頭より就役する予定とされており、設計はCVA-01級と名付けられた。CVA-01級の設計は1966年1月27日に完了したが、その後1ヶ月もしないうちに、1966年度国防白書によって計画そのものがキャンセルされた。
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