BestFitMappingAttribute クラス

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

BestFitMappingAttribute クラス

Unicode 文字を最も近い ANSI 文字に変換するかどうかを制御します。

名前空間: System.Runtime.InteropServices
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

<AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly Or AttributeTargets.Class
 Or AttributeTargets.Struct Or AttributeTargets.Interface,
 Inherited:=False)> _
<ComVisibleAttribute(True)> _
Public NotInheritable Class
 BestFitMappingAttribute
    Inherits Attribute

Visual Basic (使用法)

Dim instance As BestFitMappingAttribute

C#

[AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly|AttributeTargets.Class|AttributeTargets.Struct|AttributeTargets.Interface,
 Inherited=false)] 
[ComVisibleAttribute(true)] 
public sealed class BestFitMappingAttribute
 : Attribute

C++

[AttributeUsageAttribute(AttributeTargets::Assembly|AttributeTargets::Class|AttributeTargets::Struct|AttributeTargets::Interface,
 Inherited=false)] 
[ComVisibleAttribute(true)] 
public ref class BestFitMappingAttribute sealed
 : public Attribute

J#

/** @attribute AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly|AttributeTargets.Class|AttributeTargets.Struct|AttributeTargets.Interface,
 Inherited=false) */ 
/** @attribute ComVisibleAttribute(true) */ 
public final class BestFitMappingAttribute
 extends Attribute

JScript

AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Assembly|AttributeTargets.Class|AttributeTargets.Struct|AttributeTargets.Interface,
 Inherited=false) 
ComVisibleAttribute(true) 
public final class BestFitMappingAttribute
 extends Attribute

解説

この属性は、アセンブリ、インターフェイス、クラス、または構造体に適用できます。

Windows 98 または Windows Me で実行するアンマネージ メソッドにマネージ Unicode 文字が渡された場合、既定では、このような Unicode 文字は共通言語ランタイムによって ANSI 文字に変換されます。最適マッピングを使用すると、完全一致が存在しないときに、相互運用マーシャリングが最も近い文字を選択します。たとえば、マーシャラは、ANSI 文字を許可するアンマネージ メソッドの場合、Unicode の著作権記号を 'c' に変換します。

注意
一部の文字には最適形式が存在しません。このような文字はマップできない文字といいます。マップできない文字は原則として、既定の '?'ANSI 文字に変換されます。特定の Unicode 文字は、意図せずパスを変更するおそれがある円記号 "\" など、危険な文字に変換されます。

BestFitMappingAttribute には、最適マッピングの動作を制御するためのパラメータが 2 つ用意されています。1 番目のパラメータは、最適マッピングのオン/オフを切り替えるために使用します。既定値は true です。この場合、アセンブリ レベル、インターフェイス レベル、クラス レベルで最適マッピングが有効になります。属性がインターフェイスまたはクラスに適用された場合、アセンブリ レベルの属性はオーバーライドされます。同様に、DllImportAttribute.BestFitMapping フィールドを使用することによって、プラットフォーム呼び出しの最適マッピングのオン/オフを切り替えることもできます。プラットフォーム呼び出しのフィールドで値を設定すると、すべてのレベルの BestFitMappingAttribute がオーバーライドされます。

2 番目のパラメータでは、マップできない文字があったときに例外をスローするかどうかを制御します。ThrowOnUnmappableChar フィールドの既定値は false です。この場合、共通言語ランタイムが '?' ANSI 文字に変換される Unicode 文字に遭遇するたびに例外がスローされることはありません。最適マッピングが true の場合でも、ThrowOnUnmappableChar フィールドが true の場合は、マップできない文字が見つかったときに例外が生成されます。セキュリティを高めるには、1 番目のパラメータを false に設定し、2 番目のパラメータを true に設定します。このパラメータの組み合わせでは、最適マッピングがオフになりますが、安全対策として例外がスローされるようになります。

注意
アンマネージ セーフ配列への ANSI の Chars または LPSTR が要素となっているマネージ配列を渡す場合は、BestFitMappingAttribute の既定値を変更できません。最適マッピングは常に有効となり、例外はスローされません。この組み合わせの場合、セキュリティ モデルが損なわれるおそれがあります。

使用例

最適マッピングを無効にして、Unicode 文字が '?' ANSI 文字に変換されたときに例外をスローする例を次に示します。この方法で BestFitMappingAttribute のパラメータを設定すると、セキュリティを高めることができます。

Visual Basic

<BestFitMapping(False, ThrowOnUnmappableChar := True)>
 _
 Interface IMyInterface1
      'Insert code here.
 End Interface

C#

[BestFitMapping(false, ThrowOnUnmappableChar = true)]
 interface IMyInterface1 
 {
     //Insert code here.
 }

継承階層

System.Object
   System.Attribute
    System.Runtime.InteropServices.BestFitMappingAttribute

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1

参照

関連項目
BestFitMappingAttribute メンバ
System.Runtime.InteropServices 名前空間
BestFitMapping