5050系
5050系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 23:57 UTC 版)
1980年(昭和55年)12月から登場した78系車体更新車の第2陣である。更新施工は全車アルナ工機(現・アルナ車両)で行われ、1984年(昭和59年)3月までに4両編成と2両編成各12本の計72両が製造された。 本系列から78系更新車にも冷房装置が搭載されることとなり、また4両編成の編成形態も5000系ではMTMTと、電動車と付随車(制御車)が交互に連結されていたものを、本系列では8000系と同様TMMTと、電動車を編成中間に集約した。よって、4両編成はクハ5150形-モハ5250形-モハ5350形-クハ5450形と編成形態が変更されている。2両編成はモハ5550形-クハ5650形の順に編成され、こちらは5000系と同様である。 冷房装置は8000系と同一のRPU-3002(冷凍能力10,500kcal/h)を1両当たり4基搭載し、それに伴いパンタグラフも下枠交差形のPT-4801に変更され、モハ5250形に2基集約して搭載し、モハ5550形は連結面寄りに1基搭載した。なお、モハ5350形は隣接するモハ5250形より架線電圧を給電される形が取られている。補器の配置は、MGについては5000系と同様クハ5450形およびクハ5650形に搭載するが、4両編成のCPについてはクハ5150形に2基集中搭載するよう変更された。 また、同時期に落成した8000系81103編成の仕様を踏襲する形で、本系列から客用扉窓の固定支持方式がHゴムから金属枠固定に変更され、車内外の見付に変化が生じたほか、前述のように5157編成より行先・種別表示幕が自動化され、同時に側面行先・種別表示幕が新設されている。 なお、本系列から空気制動がHSC化されたことにより、8000系との連結総括制御も可能とされたものの、性能差が大きいことから、通常運用で両者が混結されることはなかった。ただし、ダイヤの大幅な乱れからやむなく混結された事例がわずかに存在する。 竣工当初は伊勢崎線と東上線に分散配置されたが、1983年(昭和58年)頃からは冷房化率向上目的で野田線にも配属された。
※この「5050系」の解説は、「東武5000系電車」の解説の一部です。
「5050系」を含む「東武5000系電車」の記事については、「東武5000系電車」の概要を参照ください。
- 5050系のページへのリンク