2020年立法委員選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/21 14:33 UTC 版)
2019年、翌年の第十回中華民国立法委員選挙を見据えた党内予備選は現職として早々と公認を得たが、投票4か月前に民進党は万安同様にルックスに秀でた呉怡農(中国語版)(イーノック・ウー)を刺客として送り込んだ。呉は前回の万安同様に米国籍を放棄し、中華民国海軍陸戦隊に加入することで愛国心も鼓舞した。イェール大学出身でゴールドマン・サックスに勤めていた経歴で台湾民衆党の移民2世で英語とインドネシア語が流暢な若手学者何景栄(中国語版)とともにメディアは「三帥(イケメンの3つ巴)対決」と煽った。選挙戦終盤では民進党陣営が国民党の不分区(比例代表)名簿4位の元中華民国陸軍幹部だった呉斯懐(中国語版)に対し公開討論を要求するなど、安全保障や両岸関係で攻勢を強め、反浸透法(中国語版)に対しても賛否を明らかにしなかった萬安も含めて国民党陣営を責め立てたが、現職の万安優勢は変わらず、中山区では前回同様軍人・眷村系の支持を固めて3,000票差で呉を振り切り、松山区では1万票差をつけて連続当選となったが得票数の差は前回の約1.6万票から1.3万票差まで縮小した。民進党は2008年の区割り制度変更後では過去最高の得票率だったものの万安の上積み票がそれを凌いだ。国民党の候補で得票率過半数で二選を果たしたのは台北市では万安と林奕華(中国語版)だけだった。また、国民党で10万票を獲得した唯一の当選者だった。 2020年1月14日、万安は党の2020年中華民国総統選挙での大敗を受け、他の委員とともに党中央委員会常務委員の職を辞すると表明し、党の改革が必要だと訴えた。 2020年台北市第3選挙区(中国語版)立法委員選挙結果候補者番号候補者名性別生年政党得票数得票率当落1 何景栄(中国語版) 男 1977 台湾民衆党 5,730 2.61% 2 呉怡農(中国語版) 男 1980 民主進歩党 99,539 45.40% 3 田方宇 男 1964 安定力量(中国語版) 1,209 0.55% 4 蒋万安 男 1978 中国国民党 112,784 51.44% 有権者数 288,875 投票者数 220,943 有効票 219,262 無効票 1,681 投票率 76.48%
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