2016年中華民国総統就任式典
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日付 | 2016年5月20日 |
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時刻 | 午前9時から午前11時50分(台湾標準時) |
会場 | 総統府、凱達格蘭大道 |
場所 | ![]() |
種別 | 宣誓 |
関係者 | |
ウェブサイト | 中華民国第14期総統・副総統宣誓就任式典 |
2016年中華民国総統就任式典(繁: 2016年中華民國總統就職典禮)は、2016年(民国105年)5月20日に行われた中華民国第14期総統・副総統の就任式である。民主進歩党の蔡英文と無所属の陳建仁の就任により、台湾の民主化以来3度目の政権交代となった。頼浩敏司法院院長の監査の下で蔡英文と陳建仁が宣誓を行った後、蘇嘉全立法院院長が蔡英文と陳建仁に国璽などを授与した。
中国政府が国際法を無視した覇権主義的行為を強め、台湾問題が表面化する中、蔡英文の就任演説は世界中から注目を浴びた。
準備
2016年総統選挙で民主進歩党の蔡英文・陳建仁が総統・副総統に当選した後、総統府は政権移行会議の開催を発表した。馬英九政権と次期蔡英文政権からそれぞれ秘書長などが出席し、就任式の準備を共同で協議し、就任式典や国賓晩餐会を計画する。
式典
就任宣誓
2016年5月20日午前9時(台湾標準時)、第14期総統蔡英文と副総統陳建仁は、総統府大礼堂内で就任宣誓を行った[1]。退任する第13期総統馬英九と副総統呉敦義の挨拶の後、行政院院長や総統府秘書長、国家安全会議秘書長の人事を任命した。



就任演説
宣誓の後、会場で就任演説を行った[2]。「中台関係の歴史的事実として九二共識を尊重する」と、台湾海峡の現状維持を強調した。

国賓
外交関係のある国家
エスワティニ国王 ムスワティ3世
キリバス大統領 タネスィ・マアマウ
マーシャル諸島大統領 ヒルダ・ハイネ
ナウル大統領 バロン・ワカ
パラオ大統領 トミー・レメンゲサウ
パラグアイ大統領 オラシオ・カルテス
ソロモン諸島総督 フランク・カブイ
セントクリストファー・ネイビス首相 ティモシー・ハリス
ツバル首相 エネレ・ソポアンガ
ブルキナファソ首相 ポール・カバ・ティエバ
ニカラグア副大統領 モイセス・ハレスレヴェンスオマール・アセベド
ベリーズ副首相 ガスパール・ヴェガ
セントビンセント・グレナディーン副首相・外相 ルイス・ストラカー
グアテマラ
- ファーストレディ パトリシア・マロキン
- 外相 カルロス・ラウル・モラレス
ハイチ
- ファーストレディ ジネット・ミショー・プリヴェール
- 外相 ピエロ・ドリエンヌ
パナマ第一夫人 ロレーナ・カスティージョ
ホンジュラス最高法院院長 ロランド・アルゲタ
ドミニカ共和国外相 アンドレス・ナバロ
エルサルバドル外相 ウーゴ・マルティネス
サントメ・プリンシペ外相 マヌエル・サルバドール・ドス・ラモス
セントルシア教育相 ロバート・ケネディ・ルイス
バチカン
外交関係のない国家
アメリカ合衆国代表団
日本代表団
シンガポール前国会議長 アブドラ・タルムギ
カナダ台湾国会議員友好協会会長 ジュディ・スグロ下院議員
インドネシア特使団
- 副大統領首席経済顧問 林綿坤
欧州連合台湾友好議連副会長 ドミニク・リケ欧州議会議員
オーストラリア前代議院議長 ブロンウィン・ビショップ
オーストリア議会台湾友好議連会長 ヴェルナー・アモン国民議会議員
ブラジル上院議員 マグノ・マルタ
チリ代議院議員 アルベルト・ロブレス
チェコ前副首相 アレクサンドル・ヴォンドラ
デンマーク国民議会台湾友好議連会長 ブライアン・ミケルセン議員
エストニア国会台湾友好議連会長 カレ・ラーネット議員
フランス国民議会台湾友好議連副会長 フランソワ・ロンクル議員、デニス・ジャクア議員
ドイツ連邦議会議員 アクセル・フィッシャー
ハンガリー国会議員 ガボール・フォドル
インド人民党資深顧問 ヴィジェイ・ジョリー
アイルランド国民議会台湾友好議連会長 ジョン・マクギネス議員
イスラエル国会議員 シェリー・ヤチモビッチ
イタリア議会台湾友好議連副会長 グイド・ガルペルティ元老院議員、マーク・ディマイオ代議院議員
ヨルダン代議院議員衛生及び環境委員会会長 習嘉進(Raed Hijazin)
韓国台湾議員親善協会会長 趙慶泰国会議員
ラトビア国会台湾友好議連副会長 ヤニス・ヴカンス
ミャンマー台湾貿易協力委員会会長 フラマウウー(Hla Maw Oo)
オランダ前首相 ドリース・ファン・アフト、欧州自由民主同盟党党首 ハンス・ファン・バーレン
ナイジェリア国民議会外交委員会会長 モンスラット・スンモヌ元老院議員
ペルー共和国議会議員 ヴィクトル・アンドレス・ガルシア・ベラウンデ
ポルトガル共和国議会台湾友好議連会長 パウロ・リオス・デ・オリヴェイラ議員
スロバキア前首相 イヴェタ・ラジチョヴァー
南アフリカ共和国前インカタ自由党党首 マンゴスツ・ブテレジ親王
スリランカ統一国民党執行委員会委員 ラサンタ・グナワルダナ(Lasantha Gunawardana)
タイ前外相 クラサエ・チャナウォンセ
イギリス台湾国会議連共同会長 ナイジェル・エヴァンス庶民院議員
反応
TVBSの世論調査によると、蔡英文の就任演説について「支持する」と答えたのは68%に達し、「支持しない」と答えたのは僅か8%だった。就任演説が「成功した」と答えたのは66%、「成功しなかった」と答えたのは16%で、両岸関係に対する姿勢を「支持する」と答えたのは62%、「支持しない」と答えたのは12%だった[3]。
関連項目
脚注
- ^ “中華民國第14任總統、副總統宣誓就職典禮”. 中華民国総統府 (2016年5月20日). 2025年5月20日閲覧。
- ^ “總統發表就職演說 宣示改革決心 打造「團結的民主」、「有效率的民主」、「務實的民主」”. 中華民国総統府 (2016年5月20日). 2025年5月20日閲覧。
- ^ “蔡英文總統 520 就職演說民調”. TVBS (2016年5月21日). 2025年5月20日閲覧。
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