2015 FIFA会長選挙、論争と辞任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 14:19 UTC 版)
「ゼップ・ブラッター」の記事における「2015 FIFA会長選挙、論争と辞任」の解説
詳細は「2015年FIFA汚職事件」を参照 2015年にFIFA会長の選挙が予定されると、ここでブラッターが再び現職候補となり、5期連続を目指した。選挙ではアリ・ビン・フセイン王子がブラッターの対抗馬だった。 2015年5月29日、チューリッヒでの第65回FIFA総会で投票が行われた。どちらの候補も1回目では必要な3分の2以上の票を獲得できず、ブラッター133票でアリ王子73票だった。FIFA規則によると、候補者2人による2回目が行われるべきで勝利条件は単に過半数票で十分だった。だが、2回目の投票が始まる前にアリ王子が辞退を発表し、未投票でブラッターが勝利を手にした。 2015年6月2日、突然FIFAはチューリッヒ本部にて記者会見を行い、そこでブラッターは進行中の汚職スキャンダルの渦中のため、FIFA会長の地位を降りると発表した。 記者会見でブラッターは、「自分の職務を全員が支持しているようには思えない」と語り、後継者を選出するために臨時総会を「できるだけ早く」予定すると発表した。ブラッターは、臨時総会(2015年12月から2016年3月までに開催される可能性が高い)で後継者が選出されるまで、自分は会長職に留まると発表した。ブラッターは「FIFAの会員からは委任を受けているが、ファン、選手、クラブ、FIFAの我々と同じようにサッカーを愛する人々、を含むサッカー界全体から委任を受けたとは感じていない」と言葉を続けた。 その後の6月26日、ブラッターが「私は辞任していない、自分の任務を臨時総会に委ねた」と発言したことが(ガーディアン紙に)引用掲載された時、ブラッターはこの降板約束を反故にするつもりかもしれないとの憶測を呼んだ。これは、2015年6月2日に発せられたブラッターのコメントと矛盾があるように思われた。さらに「スポンサーを含め、FIFAや私の従業員からプレッシャーを取り除くために」降りたと発言したことも引用された。報告記事は、ブラッターが「臨時総会」で辞任すると思われると推測したが、状況は不明瞭だった。 9月25日、スイスの調査官はUEFA会長のミシェル・プラティニへの支払いに関連してブラッターを調査していると発表した。ブラッターとプラティニは支払いに関する一切の不正を否定したが、FIFAの主要スポンサーであるコカ・コーラ、ビザ・インク、マクドナルド、バドワイザー社はFIFAの利益のために自ら辞任するよう要求する声明を発表した。 2015年10月8日、ブラッターはFIFAから90日間の職務停止に処され、プラティニに対する支払いの調査が行われた。FIFAは声明の中で「これら決定の根拠は、倫理委員会の調査室により実施された調査にある」と語った。12月21日、FIFA倫理委員会はブラッターとプラティニの両名を8年間サッカーに携わる事から禁止とした。2016年2月に、FIFA不服申立委員会は停職を支持したが、活動禁止期間が8年から6年に短縮となった。
※この「2015 FIFA会長選挙、論争と辞任」の解説は、「ゼップ・ブラッター」の解説の一部です。
「2015 FIFA会長選挙、論争と辞任」を含む「ゼップ・ブラッター」の記事については、「ゼップ・ブラッター」の概要を参照ください。
- 2015 FIFA会長選挙、論争と辞任のページへのリンク