2010年理事選
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2010年(平成22年)1月の理事選ではこの勢力図が大きく様変わりした。3名枠を持つ二所ノ関一門では、事前投票で現職理事の10代二所ノ関(元関脇・金剛)と17代放駒(元大関・魁傑)に加え、13代鳴戸(元横綱・隆の里)を擁立することで調整を図ろうとした。年功序列であれば出馬を断念させられると目されていた元横綱・一代貴乃花が二所ノ関一門の意向に反して理事選への立候補を強行し、自ら二所ノ関一門から脱退する形となった。その後、13代鳴戸が理事への立候補を取り下げたものの、1名ずつ枠を持っていた時津風一門と高砂一門が協力して3名の理事を出す意向を固めたために立候補者が11名となり、8年ぶりに理事選挙が行われた。 投票総数は年寄107票、力士代表2票(魁皇、琴光喜)、立行司2票の111票。貴乃花一門は、二所ノ関一門を破門になった間垣(元横綱・二代目若ノ花)ら6人と自身の7票が持ち票であったが、3名の選挙人がいずれかの一門の意向に反して貴乃花を支持したことで貴乃花は当選を果たした。投票結果と各一門の持ち票からは、二所ノ関一門から1票、立浪一門から2票が貴乃花に流れたとみられ、この影響により巡業部長であった立浪一門の2代大島(元大関・旭國)は落選した。 持ち票11票の高砂一門九重、持ち票18票の時津風は、両一門の票を合わせればもう1人当選できるため選挙協力。理事選では時津風一門が2名を擁立し、副理事線では高砂一門の中村へ票を集めることとした。 詳細は「貴乃花光司#2010年日本相撲協会理事選、理事として」および「旭國斗雄#年寄時代」を参照 副理事選は立候補3名の無投票当選となった。。 当落候補者名年齢一門当選回数得票数当 武蔵川(横綱・三重ノ海) 61 出羽海 5 11票 当 放駒(大関・魁傑) 61 二所ノ関 3 11票 当 二所ノ関(関脇・金剛) 61 二所ノ関 2 11票 当 一代貴乃花(横綱・貴乃花光司) 37 貴乃花 1 10票 当 一代北の湖(横綱・北の湖敏満) 56 出羽海 8 10票 当 13代九重(横綱・千代の富士貢) 52 高砂 2 10票 当 陸奥(大関・霧島) 54 時津風 1 10票 当 10代友綱(関脇・魁輝薫秀) 57 立浪 3 10票 当 10代・出羽海(関脇・鷲羽山佳和) 60 出羽海 5 10票 当 8代鏡山(関脇・多賀竜昇司) 51 時津風 1 10票 落 大島(大関・旭國) 62 立浪 8票 当落候補者名年齢一門当選回数得票数当 10代三保ヶ関(大関・増位山太志郎) 61 出羽海 5 当 10代中村(関脇・富士櫻栄守) 61 高砂 1 当 11代不知火(関脇・ 青葉城幸雄) 61 二所ノ関 3
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