2つのみ心の契り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 22:20 UTC 版)
「聖母マリアの汚れなきみ心」の記事における「2つのみ心の契り」の解説
詳しくはイエスとマリアのみ心の契り(en:Alliance of the Hearts of Jesus and Mary)を参照 「イエスとマリアのみ心の契り」は、カトリック教会における「イエスキリストの聖心」と「聖母マリアの汚れなきみ心の信心業」の歴史的、神学的、そして霊的な結びつきを基にしている。2つのみ心への信心業を結合させたものは、17世紀にジャン・ウード(en:John Eudes)によって形作られた。ジャン・ウードは霊的、神学的そして典礼的な諸要素を信心業に関連付け、イエスとマリアのみ心を結合させた信心業についてカトリック教会の認可を受けた。これはマルグリット・マリー・アラコク がビジョンを受ける以前のことである。 18世紀そして19世紀に、様々な諸聖人の個人、または共同作業による努力によってこの信心業は大きくなった。この信心業に関わった聖人には、カトリック教会のマリア神学を発展させたグリニョンド・モンフォールがいる。また、カトリーヌ・ラブレによる不思議のメダイには、棘の冠をつけたイエスの聖心と剣に突き刺されたマリアの御心が共に描かれている。この信心業、そしてそれに関連する祈祷文は、20世紀のマキシミリアノ・コルベによる「けがれなき聖母への奉献の祈り」(en:Immaculata prayer)などに引き継がれている。また、ファティマの聖母が出現した時に報告された聖母のメッセージは、イエスの聖心がマリアの御心と共に賛美されることを望んでいることが語られている。 諸代のローマ教皇たちは、この2つみ心を結合させた信心業を個人または共同で行うことを数世紀に渡って支援した。ローマ教皇ピウス12世は自らの回勅「ハウリエティス・アクアス」(ラテン語 Haurietis aquas:あなたたちは水を汲む)において、この信心業を共同で行うことを強く勧めた。1979年にはローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が自らの回勅「レデンプトル・オミニス」(ラテン語 Redemptor hominis:人間のあがない主)において、「"イエスの聖心"と"聖母マリアの汚れなきみ心"の契り]を主題として説明している。なお、ヨハネ・パウロ2世は、1985年9月15日の「お告げの祈り」における説教の中で、「イエスとマリアのみ心の契り」(The Alliance of the Hearts of Jesus and Mary)という語を造り出した。なお、ヨハネ・パウロ2世は、1986年にポルトガルのファティマで開催されたイエスとマリアのみ心を主題にした国際会議で講演した。
※この「2つのみ心の契り」の解説は、「聖母マリアの汚れなきみ心」の解説の一部です。
「2つのみ心の契り」を含む「聖母マリアの汚れなきみ心」の記事については、「聖母マリアの汚れなきみ心」の概要を参照ください。
- 2つのみ心の契りのページへのリンク