1961年オランダグランプリとは? わかりやすく解説

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1961年オランダグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 10:22 UTC 版)

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 1961年オランダグランプリ
レース詳細
1961年F1世界選手権全8戦の第2戦
ザントフォールト・サーキット(1948-1989)
日程 1961年5月22日
正式名称 X Grote Prijs van Nederland
開催地 ザントフォールト・サーキット
オランダ ザントフォールト
コース 恒久的レース施設
コース長 4.193 km (2.605 mi)
レース距離 75周 314.47 km (195.37 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー フェラーリ
タイム 1.35.7
ファステストラップ
ドライバー ジム・クラーク ロータス-クライマックス
タイム 1.35.5 (7周目)
決勝順位
優勝 フェラーリ
2位 フェラーリ
3位 ロータス-クライマックス

1961年オランダグランプリ (1961 Dutch Grand Prix) は、1961年のF1世界選手権第2戦として、1961年5月22日ザントフォールト・サーキットで開催された。

レース概要

カレル・ゴダン・ド・ボーフォールがドライブするポルシェ・718

本レースは前戦モナコGPの翌週に行われ、ロータスは同GPの予選で負傷したイネス・アイルランドに代わってトレバー・テイラーを起用した。

予選はフェラーリの3台がフロントローを独占した[1]

レースはヴォルフガング・フォン・トリップスがスタートで首位に浮上し、全周回をリードしてドイツ人初のF1ウィナーとなった。フィル・ヒルは4列目から好スタートを切ったジム・クラークのプレッシャーを受ける。ストレートではパワーに勝るフェラーリが速いがコーナーではロータスが速く、激しい2位争いが繰り広げられた。この攻防は残り20周でクラークがハンドリングの不調でフェラーリに引き離されるまで続いた。スタートを失敗したスターリング・モスリッチー・ギンサーによる4位争いも激しく、最終ラップでモスがギンサーを追い抜くまでテール・トゥー・ノーズの攻防が続いた[2]

本レースは決勝に出走した15台全車が完走した最初のレースとなった[3]。また、ピットストップが1回も行われなかった唯一のレースでもある[2][4]

エントリーリスト

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC 1 フィル・ヒル フェラーリ 156 フェラーリ Tipo178 1.5L V6
2 リッチー・ギンサー
3 ヴォルフガング・フォン・トリップス
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション 4 グラハム・ヒル BRM P48/57 クライマックス FPF 1.5L L4
5 トニー・ブルックス
ポルシェ・システム・エンジニアリング 6 ヨアキム・ボニエ ポルシェ 787 ポルシェ 547/3 1.5L F4
7 ダン・ガーニー
エキュリー・マールスベルゲン 8 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 718 ポルシェ 547/3 1.5L F4
9 ハンス・ヘルマン
クーパー・カー・カンパニー 10 ジャック・ブラバム クーパー T55 クライマックス FPF 1.5L L4
11 ブルース・マクラーレン
ヨーマン・クレジット・レーシングチーム 12 ジョン・サーティース クーパー T53 クライマックス FPF 1.5L L4
R.R.C. ウォーカー・レーシングチーム 14 スターリング・モス ロータス 18 クライマックス FPF 1.5L L4
チーム・ロータス 15 ジム・クラーク ロータス 21 クライマックス FPF 1.5L L4
16 トレバー・テイラー 18
カモラーディ・インターナショナル 17 マステン・グレゴリー 1 クーパー T53 クライマックス FPF 1.5L L4
18 イアン・バージェス 1 ロータス 18 クライマックス FPF 1.5L L4
ソース:[5]
追記

結果

予選

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム グリッド
1 1 フィル・ヒル フェラーリ 1:35.7 1
2 3 ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 1:35.7 0.0 2
3 2 リッチー・ギンサー フェラーリ 1:35.9 + 0.2 3
4 14 スターリング・モス ロータス-クライマックス 1:36.1 + 0.4 4
5 4 グラハム・ヒル BRM-クライマックス 1:36.3 + 0.6 5
6 7 ダン・ガーニー ポルシェ 1:36.4 + 0.7 6
7 10 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 1:36.6 + 0.9 7
8 5 トニー・ブルックス BRM-クライマックス 1:36.8 + 1.1 8
9 12 ジョン・サーティース クーパー-クライマックス 1:36.8 + 1.1 9
10 17 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 1:36.8 + 1.1 DNS 1
11 15 ジム・クラーク ロータス-クライマックス 1:36.9 + 1.2 10
12 6 ヨアキム・ボニエ ポルシェ 1:37.1 + 1.4 11
13 9 ハンス・ヘルマン ポルシェ 1:38.0 + 2.3 12
14 18 イアン・バージェス ロータス-クライマックス 1:38.0 + 2.3 DNS 1
15 11 ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 1:38.2 + 2.5 13
16 16 トレバー・テイラー ロータス-クライマックス 1:39.5 + 3.8 14
17 8 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 1:39.8 + 4.1 15
ソース:[6]
追記
  • ^1 - 予備登録だったため決勝に出走せず

決勝

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 3 ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 75 2:01:52.1 2 9
2 1 フィル・ヒル フェラーリ 75 + 0.9 1 6
3 15 ジム・クラーク ロータス-クライマックス 75 + 13.1 10 4
4 14 スターリング・モス ロータス-クライマックス 75 + 22.2 4 3
5 2 リッチー・ギンサー フェラーリ 75 + 22.3[2] 3 2
6 10 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 75 + 1:20.1 7 1
7 12 ジョン・サーティース クーパー-クライマックス 75 + 1:26.7 9
8 4 グラハム・ヒル BRM-クライマックス 75 + 1:29.8[2] 5
9 5 トニー・ブルックス BRM-クライマックス 74 + 1 Lap 8
10 7 ダン・ガーニー ポルシェ 74 + 1 Lap 6
11 6 ヨアキム・ボニエ ポルシェ 73 + 2 Laps 11
12 11 ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 73 + 2 Laps 13
13 16 トレバー・テイラー ロータス-クライマックス 73 + 2 Laps 14
14 8 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 72 + 3 Laps 15
15 9 ハンス・ヘルマン ポルシェ 72 + 3 Laps 12
DNS 17 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 予備登録
DNS 18 イアン・バージェス ロータス-クライマックス 予備登録
ソース:[7]
ラップリーダー

第2戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 本レースのスターティンググリッドは3-2-3。 Netherlands 1961 - Starting grid”. statsf1.com. 2018年4月1日閲覧。
  2. ^ a b c d Lang, Mike (1981). Grand Prix! Vol 1. Haynes Publishing Group. p. 183. ISBN 0-85429-276-4 
  3. ^ 本レースの次に全車完走したのは2005年アメリカGPであったが、ミシュランタイヤを使用するチームが全車フォーメーションラップで撤退、ブリヂストンタイヤを使用した6台による全車完走となったため、厳密には2005年イタリアGPとなる。
  4. ^ (林信次 1997, p. 21-22)
  5. ^ Netherlands 1961 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年4月1日閲覧。
  6. ^ Netherlands 1961 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年4月1日閲覧。
  7. ^ 1961 Dutch Grand Prix”. formula1.com. 2014年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月20日閲覧。

参照文献

外部リンク


前戦
1961年モナコグランプリ
FIA F1世界選手権
1961年シーズン
次戦
1961年ベルギーグランプリ
前回開催
1960年オランダグランプリ
オランダグランプリ 次回開催
1962年オランダグランプリ



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