1961年ベルギーグランプリとは? わかりやすく解説

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1961年ベルギーグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 10:18 UTC 版)

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 1961年ベルギーグランプリ
レース詳細
1961年F1世界選手権全8戦の第3戦
スパ・フランコルシャン(1947-1978)
日程 1961年6月18日
正式名称 XXI Grote Prijs van Belgie
開催地 スパ・フランコルシャン
ベルギー スパ
コース 公道コース/レース施設
コース長 14.1 km (8.761 mi)
レース距離 30周 423.0 km (262.8 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー フェラーリ
タイム 3.59.3
ファステストラップ
ドライバー リッチー・ギンサー フェラーリ
タイム 3.59.8 (20周目)
決勝順位
優勝 フェラーリ
2位 フェラーリ
3位 フェラーリ

1961年ベルギーグランプリ (1961 Belgian Grand Prix) は、1961年のF1世界選手権第3戦として、1961年6月18日スパ・フランコルシャンで開催された。

レース概要

本レースは25台のエントリーがあり、主催者はスターティングマネーを19台(事前に選定された16台と、予選で残り9台のうち速かった3台)に支払うことを決めたが、実際には通常の予選方式で行われ、スターティングマネーが支払われないことで決勝出走を見合わせた3台と、予選の最初のラップでクラッシュし両膝を骨折したクリフ・アリソン(この事故でアリソンはF1キャリアを終えることになった)及びヘンリー・テイラー(アリソンとヘンリー・テイラーの2人が1台をエントリーしていた)がマシン大破のため決勝に出走できなかった。ルシアン・ビアンキウィリー・メレスのエメリソンも実際には修復不可能なほどに大破していたため、決勝出走を見合わせたトニー・マーシュとヴォルフガング・ザイデルのロータス・18を使用した。

フェラーリの4台のうち、スポット参戦したオリビエ・ジャンドビアンのみ本来の赤ではなく黄色(ベルギーのナショナルカラー)に塗られた。

レースはフェラーリによって完全に支配され、1-4位を独占した。好スタートを切ったグラハム・ヒルが3列目からトップに立ったが、フェラーリの4台全てが1周目でグラハム・ヒルを追い抜いた。グラハム・ヒルはジョン・サーティースと激しい5位争いを繰り広げたが、24周目にオイル漏れでリタイアとなった。

エントリーリスト

チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン
スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC 2 ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 156 フェラーリ Tipo178 1.5L V6
4 フィル・ヒル
6 リッチー・ギンサー
8 オリビエ・ジャンドビアン
エキップ・ナツィオナーレ・ベルゲ 10 ウィリー・メレス ロータス
エメリソン 1
18
61 1
クライマックス FPF 1.5L L4
マセラティ 6-1500 1.5L L4 1
12 ルシアン・ビアンキ
R.R.C. ウォーカー・レーシングチーム 14 スターリング・モス ロータス 18/21 クライマックス FPF 1.5L L4
UDT・レイストール・レーシングチーム 16 クリフ・アリソン
ヘンリー・テイラー 2
ロータス 18 クライマックス FPF 1.5L L4
ポルシェ・システム・エンジニアリング 18 ヨアキム・ボニエ ポルシェ 718 ポルシェ 547/3 1.5L F4
20 ダン・ガーニー
エキュリー・マールスベルゲン 22 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 718 ポルシェ 547/3 1.5L F4
ヨーマン・クレジット・レーシングチーム 24 ジョン・サーティース クーパー T53 クライマックス FPF 1.5L L4
スクーデリア・セレニッシマ 26 モーリス・トランティニアン クーパー T51
T43 3
マセラティ 6-1500 1.5L L4
クライマックス FPF 1.5L L4 3
クーパー・カー・カンパニー 28 ジャック・ブラバム クーパー T55 クライマックス FPF 1.5L L4
30 ブルース・マクラーレン
チーム・ロータス 32 イネス・アイルランド ロータス 21 クライマックス FPF 1.5L L4
34 ジム・クラーク
オーウェン・レーシング・オーガニゼーション 36 グラハム・ヒル BRM P48/57 クライマックス FPF 1.5L L4
38 トニー・ブルックス
H&L モータース 40 ジャッキー・ルイス クーパー T53 クライマックス FPF 1.5L L4
トニー・マーシュ 42 トニー・マーシュ ロータス 18 クライマックス FPF 1.5L L4
カモラーディ・インターナショナル 44 マステン・グレゴリー クーパー T53 クライマックス FPF 1.5L L4
50 イアン・バージェス ロータス 18 クライマックス FPF 1.5L L4
スクーデリア・セントロ・スッド 46 ロレンツォ・バンディーニ クーパー T53 マセラティ 6-1500 1.5L L4
スクーデリア・コロニア 48 ヴォルフガング・ザイデル ロータス 18 クライマックス FPF 1.5L L4
ソース:[1]
追記
  • タイヤは全車ダンロップ
  • ^1 - エキップ・ナツィオナーレ・ベルゲは当初エメリソンを走らせる予定だったが、マシン破損のためロータスで出走した。
  • ^2 - BRPはアリソンとヘンリー・テイラーの2人をエントリーしたが、アリソンが予選でアクシデントを起こしてマシンを壊したため、決勝に出走できなかった。
  • ^3 - スクーデリア・セレニッシマはクーパー・T51-マセラティとクーパー・T43-クライマックスの両方をエントリーしていたが、T51のみ使用した。

結果

予選

順位 No. ドライバー コンストラクター タイム グリッド
1 4 フィル・ヒル フェラーリ 3:59.3 1
2 2 ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 4:00.1 + 0.8 2
3 8 オリビエ・ジャンドビアン フェラーリ 4:03.0 + 3.7 3
4 24 ジョン・サーティース クーパー-クライマックス 4:06.0 + 6.7 4
5 6 リッチー・ギンサー フェラーリ 4:06.1 + 6.8 5
6 36 グラハム・ヒル BRM-クライマックス 4:07.6 + 8.3 6
7 38 トニー・ブルックス BRM-クライマックス 4:07.9 + 8.6 7
8 14 スターリング・モス ロータス-クライマックス 4:08.2 + 8.9 8
9 18 ヨアキム・ボニエ ポルシェ 4:08.3 + 9.0 9
10 20 ダン・ガーニー ポルシェ 4:08.4 + 9.1 10
11 28 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 4:08.6 + 9.3 11
12 44 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 4:10.2 + 10.9 12
13 40 ジャッキー・ルイス クーパー-クライマックス 4:11.1 + 11.8 13
14 22 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 4:16.7 + 17.4 14
15 30 ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 4:17.4 + 18.1 15
16 34 ジム・クラーク ロータス-クライマックス 4:17.7 + 18.4 16
17 46 ロレンツォ・バンディーニ クーパー-マセラティ 4:19.0 + 19.7 17
18 32 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 4:20.0 + 20.7 18
19 10 ウィリー・メレス ロータス-クライマックス 4:20.6 + 21.3 19
20 26 モーリス・トランティニアン クーパー-マセラティ 4:21.4 + 22.1 20
21 42 トニー・マーシュ ロータス-クライマックス 4:24.2 + 24.9 DNS 1
22 12 ルシアン・ビアンキ ロータス-クライマックス 4:27.3 + 28.0 21
23 48 ヴォルフガング・ザイデル ロータス-クライマックス 4:27.4 + 28.1 DNS 1
24 50 イアン・バージェス ロータス-クライマックス 4:34.6 + 35.3 DNS 1
25 16 クリフ・アリソン ロータス-クライマックス No Time DNS 2
ソース:[2]
追記
  • ^1 - スターティングマネーが支払われなかったため決勝に出走せず
  • ^2 - 予選でアクシデント

決勝

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 4 フィル・ヒル フェラーリ 30 2:03:03.8 1 9
2 2 ヴォルフガング・フォン・トリップス フェラーリ 30 + 0.7 2 6
3 6 リッチー・ギンサー フェラーリ 30 + 19.5 5 4
4 8 オリビエ・ジャンドビアン フェラーリ 30 + 45.6 3 3
5 24 ジョン・サーティース クーパー-クライマックス 30 + 1:26.8 4 2
6 20 ダン・ガーニー ポルシェ 30 + 1:31.0 10 1
7 18 ヨアキム・ボニエ ポルシェ 30 + 2:47.1 9
8 14 スターリング・モス ロータス-クライマックス 30 + 3:55.6 8
9 40 ジャッキー・ルイス クーパー-クライマックス 29 + 1 Lap 13
10 44 マステン・グレゴリー クーパー-クライマックス 29 + 1 Lap 12
11 22 カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 28 + 2 Laps 14
12 34 ジム・クラーク ロータス-クライマックス 24 + 6 Laps 16
13 38 トニー・ブルックス BRM-クライマックス 24 + 6 Laps 7
Ret 36 グラハム・ヒル BRM-クライマックス 24 イグニッション 6
Ret 26 モーリス・トランティニアン クーパー-マセラティ 23 ギアボックス 20
Ret 46 ロレンツォ・バンディーニ クーパー-マセラティ 20 ホイールベアリング 17
Ret 28 ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 12 エンジン 11
Ret 30 ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 9 イグニッション 15
Ret 32 イネス・アイルランド ロータス-クライマックス 9 エンジン 18
Ret 12 ルシアン・ビアンキ ロータス-クライマックス 9 オイル漏れ 23
Ret 10 ウィリー・メレス ロータス-クライマックス 7 イグニッション 19
DNS 42 トニー・マーシュ ロータス-クライマックス スターティングマネー
DNS 48 ヴォルフガング・ザイデル ロータス-クライマックス スターティングマネー
DNS 50 イアン・バージェス ロータス-クライマックス スターティングマネー
DNS 16 クリフ・アリソン ロータス-クライマックス 予選でマシンを壊す
DNS 16 ヘンリー・テイラー ロータス-クライマックス アリソンがマシンを壊す
ソース:[3]
ラップリーダー

第3戦終了時点のランキング

  • : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Belgium 1961 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年4月2日閲覧。
  2. ^ Netherlands 1961 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年4月1日閲覧。
  3. ^ 1961 Belgian Grand Prix”. formula1.com. 2014年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月20日閲覧。

外部リンク


前戦
1961年オランダグランプリ
FIA F1世界選手権
1961年シーズン
次戦
1961年フランスグランプリ
前回開催
1960年ベルギーグランプリ
ベルギーグランプリ 次回開催
1962年ベルギーグランプリ



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