1形(2代)の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/13 23:49 UTC 版)
「西武1形電気機関車」の記事における「1形(2代)の概要」の解説
以下、本項では1形電気機関車(2代)について詳述する。 戦後に成立した現・西武鉄道における初の新製電気機関車として、31形電気機関車31と同一ロット(製造No.30025)によって、1947年(昭和22年)5月に東芝車輌(後に東芝へ吸収合併、現・東芝府中事業所)において1両が新製された。ただし、西武鉄道側の竣功図においては1948年(昭和23年)3月竣功とされており、実際の入線時期は書類上の落成時期よりも遅かったものと推定されている。 軸配置Bo-Boの動軸を4軸備える「D形電機」で、一般に「東芝製戦時標準形機関車(以下『東芝戦時形電機』と記す)」と称される凸形車体を備える点は31形と共通するが、31形は自重40 t級のいわゆる40 t機であったのに対して、本形式は一回り小型の35 t機であった。落成当初は51形(初代)51の記号番号を付与されたが、1950年(昭和25年)に国鉄よりED12形電気機関車の払い下げを受けて51形(2代)として導入したことに伴って、1形(2代)1と改称・改番された。 1955年(昭和30年)6月には1号機と全く同一の車体を備える電気機関車を1両、西武所沢車両工場において新製した。東京芝浦電気の下請けで製造されたとされる同車は、1形(2代)2として落成したものの、2号機は西武鉄道の籍に編入されることなく同年8月に豊橋鉄道へ譲渡され、同社デキ1000形1001となった。デキ1000形としての竣功に際しては東京芝浦電気製の新車として扱われ、書類上譲渡扱いとはなっていない。 構内入換用機関車として運用された1号機についても、1955年(昭和30年)9月に栗原鉄道(後のくりはら田園鉄道)へ譲渡され、同社ED35形ED351(初代)となった。なお、譲渡後の同車も「1955年(昭和30年)9月 東京芝浦電気製」の新車として扱われており、西武鉄道在籍当時の1号機は未認可・無車籍の構内入換機として運用されていたとされる。
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