行脚

デジタル大辞泉

あん‐ぎゃ【行脚】

読み方：あんぎゃ

［名］(スル)《「あん（行）」は唐音》

１ 仏道修行のために、僧侶が諸国を歩き回ること。「雲水の—」

２ ある目的で諸地方を巡り歩くこと。「遺跡を—する」

難読語辞典

行脚

読み方：アンギャ（ａｎｇｙａ）

僧が修行のために諸国を歩きまわること

歴史民俗用語辞典

行脚

読み方：アンギャ（ａｎｇｙａ）

僧侶が諸国を遊行して歩くこと。徒歩で諸国を遊歴すること。

ウィキペディア

行脚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/09/29 06:42 UTC 版)

行脚中の「お遍路さん」

行脚（あんぎゃ）とは、仏教の僧侶が修行のために各地を徒歩でめぐること。遊行または遊方とも。仏教用語以外にも転用されることがある（後述）。

概要

行脚中は野宿をしたり、民家の軒先や納屋などを借りて仮眠し、ひたすら歩く。その間は托鉢をして糧を得る。一方衆生（人々）は通りかかった僧侶に喜捨をすることで功徳を得る。こうした相互扶助の関係が行脚の存在を支えた。四国八十八箇所を回る「お遍路さん」も行脚のひとつである。

その他

「諸国を巡り修行を行う」ということから、仏教用語以外にも転用され、全国各地で何かをしたり、全国各地にある何かを見たりすることの喩えとしてこの言葉が用いられる。「選挙運動の全国行脚」「遺跡行脚」「釣り行脚」「温泉行脚」など。

参考文献

• 『現代用語の基礎知識』[1]

関連項目

• 行 (仏教) - 行者
• 苦行
• 巡礼
• 練り
• 経行

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

行脚

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 05:14 UTC 版)

名詞

行 脚 (あんぎゃ)

1. 修行のために僧侶が各地を回ること。
   • 伝には、諸国を経歴して広く仏事を作した、とあるが、別に行脚の苦修談などは伝えられていない。（幸田露伴 『連環記』）
2. 徒歩で旅をすること。
3. （比喩）ある目的を持って複数の地を訪れること。
   • わたしは日本人に、日本の食べ物に目を開かせ、日本の持つよさを理解してもらいたい一念からヨーロッパに食行脚するのだともいえる。（北大路魯山人 『欧米料理と日本』）

Weblio日本語例文用例辞書

「行脚」の例文・使い方・用例・文例

• 諸国を行脚する
• 世界行脚
• 行脚中の僧侶が一時他の寺院に滞在すること
• 諸国を行脚する高野山の僧侶
• 諸国を行脚している僧
• 行脚の僧
• 行脚中の僧がある所に留まる
• 諸国を行脚した普化宗の僧
• 六十六部という行脚僧