バティックとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 工芸 > 染め > バティックの意味・解説 

バティック【(マレー)batik】


バティック

作者藤本

収載図書まぐろの目玉ユーモア周辺 藤本仁・作品集
出版社九嶺書房
刊行年月2006.8


バティック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/22 06:33 UTC 版)

インドネシア製のバティックの生地
蝋で防染している工程。
桜を描いたジャワ「ホコカイ」のバティック

バティックジャワ語: ꦧꦛꦶꦏ꧀マレー語: batik)は、インドネシアマレーシアろうけつ染め布地の特産品。日本では更紗の一種とされる。更紗はインドスリランカイランタイなどでも多く見られるが、インドネシア、マレーシアのものが最も多い。特にジャワ島のものが有名なため、「ジャワ更紗」と呼ばれることもある。

2009年にインドネシアのバティックが無形文化遺産に認定された[1]。特にイスラム教徒の礼拝日にあたる金曜日はバティックデーとも呼ばれることがある[1]。正装用バティックだけでなく、オフィスでも着用されるカジュアルバティックもある[1]

歴史

18世紀頃から作られるようになり、用途はサロン(腰巻き)、ケバヤヒジャブなどの伝統衣装、スカーフハンカチや、シャツドレスなど洋式の衣服まで様々なものがある。

熱で溶かした蝋液での描画方法にはcanting、tjanting(チャンティンインドネシア語版)と呼ばれる蝋噴出ペン使用の手書きと、cap(チャプ)と呼ばれる銅製のスタンプ押しがあり、手書きのみのものはBatik tulis(バティックトゥリスと呼ばれ高級品である。)また現在では工業化により、あらかじめパターン化された柄全体を印刷するプリントバティックという技法も普及している。

太平洋戦争中、日本に占領された現在のインドネシア地域(旧蘭印)では原材料の不足から生産高が大きく減ったが、日本主導の戦争協力組織「ジャワ奉公会」の庇護をうけた作業場では高品質のバティックが生産され、桜、蝶、菊など日本風の柄が導入された。このスタイルは今も「ホコカイ バティック」と呼ばれている。

2009年10月2日、インドネシアのバティックは、ユネスコ無形文化遺産に認定された。

脚注

  1. ^ a b c インドネシアにおけるファッション市場調査”. 日本貿易振興機構 (2012年3月). 2022年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月23日閲覧。

関連項目


「バティック」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



バティックと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バティック」の関連用語

バティックのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バティックのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバティック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS