龍影閣(旧名古屋博物館品評所)
名称: | 龍影閣(旧名古屋博物館品評所) |
ふりがな: | りょうえいかく(きゅうなごやはくぶつかんひんぴょうじょ) |
登録番号: | 23 - 0055 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造2階建、瓦葺、建築面積295㎡ |
時代区分: | 明治 |
年代: | 明治11 |
代表都道府県: | 愛知県 |
所在地: | 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 |
登録基準: | 造形の規範となっているもの |
備考(調査): | 明治11/明治44,昭和7及び同43移築 |
施工者: | |
解説文: | 博覧会場の品評所として建設。木造2階建,寄棟造の和風建築で,階下に18畳と16畳半の座敷,階上に10畳と上段付8畳(明治天皇御座所)を配置し,四周に廊下を巡らし,奥に階段室を設ける。棟梁は鈴木幸右衛門で,初期博覧会施設の遺構として貴重。 |
龍影閣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 10:20 UTC 版)
龍影閣 | |
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龍影閣(2017年2月)
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情報 | |
旧名称 | 名古屋博物館品評所 |
旧用途 | 品評所 |
管理運営 | 宗教法人熱田神宮 |
構造形式 | 木造、寄棟造、瓦葺き |
建築面積 | 295 m² [1] |
階数 | 2階 |
竣工 | 1878年(明治11年) |
所在地 | 〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 |
座標 | 北緯35度7分32.9秒 東経136度54分28.9秒 / 北緯35.125806度 東経136.908028度座標: 北緯35度7分32.9秒 東経136度54分28.9秒 / 北緯35.125806度 東経136.908028度 |
文化財 | 国の登録有形文化財 |
指定・登録等日 | 2001年4月24日登録[1] |
龍影閣(りょうえいかく)は、愛知県名古屋市熱田区の熱田神宮境内にある歴史的建築物。
概要
1878年(明治11年)に、總見寺(名古屋市中区大須)の境内に建設された博物館(工芸博物館、のち名古屋博物館[注 1])の施設である品評所として建てられたものである。
博物館の落成記念として開催された[2]愛知県博覧会(9月15日から11月3日の50日間)[3]の品評所として使用されたほか、2階は巡幸中に博覧会を視察した明治天皇の便殿としても使用された[2]。
その後、1883年(明治16年)に名古屋博物館は改築され愛知県博物館と改称、1910年(明治43年)には付属館が取り壊され愛知県商品陳列館[4]が新設されたが、品評所は明治天皇の聖蹟として遺され龍影閣と命名された。
それ以後龍影閣は文化事業などの会場として使用されたが、1932年(昭和7年)の都市計画により名古屋市西区の庄内公園内に移築された。そこでは青少年育成の修養道場として使用されたものの荒廃がひどく、1946年(昭和21年)には当時の渡辺製菓社長であった野原新太郎が愛知県に陳情し、建物を県より譲受け維持保存に務めた。
熱田神宮所有になったのは1968年(昭和43年)のことで、明治維新100年を記念して野原より寄贈・移築されたものである。
なお、建物は木造2階建の寄棟造で、2階には明治天皇の御座所が保存されている。造形の規範となっているものとして2001年(平成13年)4月24日に、国の登録有形文化財に登録されている。
また、2012年(平成24年)に改築が行われており、結婚式披露宴会場として使用されている。
脚注
注釈
- ^ 当建物の登録有形文化財としての登録名称は「龍影閣(旧名古屋博物館品評所)」となっているが、この博物館は1878年に「工芸博物館」として開館し、3年後の1881年に名古屋博物館と改称されたものである。以下を参照。
- 愛知縣商品陳列館の開館(名古屋商工会議所)
- 愛知県公文書館だより (PDF)
- 犬塚康博「一九四五年以前名古屋の博物館発達史ノート」『関西大学博物館紀要』10、関西大学博物館、2004、pp.283 - 284(CiNiiで閲覧可)
出典
- ^ a b 龍影閣(旧名古屋博物館品評所)(文化遺産オンライン)
- ^ a b 龍影閣(旧名古屋博物館品評所)(文化財ナビ愛知)
- ^ 荒俣宏監修 名古屋開府400年記念事業実行委員会『尾張名古屋大百科』114頁、ISBN 978-4835617619
- ^ 明治時代の名古屋「商品陳列館」(Network2010)
外部リンク
- 龍影閣(熱田神宮公式ホームページ)
- 龍影閣のページへのリンク