魚うどん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/21 02:38 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動魚うどん(ぎょうどん)は、宮崎県日南市周辺の郷土料理である。
概要
トビウオなどのすり身に、小麦粉、片栗粉、卵、塩を加えて、麺状にしたうどん。成形後は茹でてから冷水でしめて冷凍保存し、食べる直前に再び茹でてその汁ごと食べる[1][2]。トビウオのほか、カンパチ、ヒラマサ、鯛、ハモ、カワハギ、クエなどの魚を用いる場合もある[2]。
歴史
太平洋戦争の空襲によって日南市と外部をつなぐ道路や線路が寸断されると物流が滞り、油津港などで穫れる魚が販売できずに余り、一方で米や小麦粉は不足するようになった[1]。このため、トビウオなどのすり身を小麦粉の代わりに用いて、うどんの代替食として魚うどんが作られた[1]。当時は各家庭が雑魚を用いて作っていたが、戦後は存在を忘れられるようになったという[1]。
しかし、郷土料理として注目した日南市漁協の女性部が昭和50年代から復活させる取り組みを始めた[1][3]。トビウオの処理方法を工夫して臭みを減らすなどの改良を加えて2000年頃から朝市で販売を始め、2007年に同漁協と日南商工会議所が共同で商品化した[4]。2009年には市内の小中学校の給食にも登場し、同年3月に商標も登録されている[1]。2011年には全国青年・女性漁業者交流大会で、日南市漁協の魚うどんが流通・消費拡大部門の農林水産大臣賞を受賞している[4]。
脚注
外部リンク
魚うどん(ぎょうどん)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:26 UTC 版)
詳細は「魚うどん」を参照 宮崎県日南市周辺の郷土料理である。太平洋戦争中の1940年代、主食不足の頃に代用食として食されていた。トビウオのすり身に小麦粉などを加えた麺を使い、出汁もトビウオの骨からとっている。当時のもの(麺は柔らかくてコシがないのが一般的)とは違い、現代のものはコシが強い。終戦後、永らく食されることはなかったが、1980年に魚料理の普及に努めていた日南漁協婦人部が、土地の老人からの話を聞いて再現し、復活させた。
※この「魚うどん(ぎょうどん)」の解説は、「うどん」の解説の一部です。
「魚うどん(ぎょうどん)」を含む「うどん」の記事については、「うどん」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 魚うどんのページへのリンク