高速バス事業における競合と共同運行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 06:06 UTC 版)
「ジェイアール四国バス」の記事における「高速バス事業における競合と共同運行」の解説
私鉄系バス会社の運行する高速バスとは、路線により「共同運行」路線と「競合」路線が混在する。基本的には首都圏・名古屋方面の路線は競合で、高松 - 広島線のように、私鉄系高速バスが運行しない独占区間も一部存在する。しかし、京阪神方面と四国島内線は、路線により異なる。 対京阪神方面香川県発着 高松エクスプレス運行の「たかなんフットバス」・「神戸フットバス」とは競合関係にあるが、他の路線は私鉄系バス会社と共同運行である。かつては、大阪線・神戸線も私鉄系と競合していた。しかし、高松エクスプレスの参入と同時に、それぞれ四国高速バス、阪急バス(大阪線)、神姫バス(神戸線)との共同運行に変更、競争力を拡大した。その後、四国高速バスとは協力関係を強め、ゆめタウン高松バスターミナル拡張や、高松中央ICBT開設時には、その費用捻出は四国高速バスと共同で行われたとされている。 愛媛県・高知県発着路線は私鉄系バス会社連合と競合している。また、徳島自動車道上の一部停留所に停車するため、徳島県西部の四国交通と阪急バス(大阪線)、神姫バス(神戸線)共同運行の「しこくさぶろうエディ号」と一部競合関係にある。同区間のJRバス昼行便の全便停車には四国交通が猛烈に抵抗した。同社は経営規模が小さく、高速バスが同社の大きな収入源であり、地域バスの維持とも関連していたためである。自由化以降の開設路線であり、停車に対し法的問題はなかったものの、協議の結果、JRバスは一部のみの停留所の停車とすることで落ち着いた。 徳島県発着路線の内、京都便以外は、JR四国バス、西日本JRバスと、本四海峡バスの3社で、JR本四ブルーネットワークを形成し、私鉄系バス会社連合と競合関係にある。 四国島内線共同運行路線 高松 - 高知線、高松 - 松山線、徳島 - 松山線、徳島 - 高知線 競合路線 高知 - 松山線 京阪神方面ほど大きな需要の見込めない四国島内線は、高知 - 松山線を除き、私鉄系バス会社と共同運行している。高知 - 松山線のみ競合となった背景には、すでに同社が松山高知急行線を運行していたことと、私鉄系バス会社が、同社より先に高知 - 松山高速バスの運行を表明したことと関連するとされる。詳しくは当該記事を参照のこと。また、高松 - 徳島線のように、当初共同運行に参加していたが、撤退した路線も存在する。同路線は、皮肉にもJR四国バス撤退後、往復券・回数券の割引率拡大、増便、パークアンドライドサービスなどにより利用者を伸ばした。 なお、四国各地と関東地区を結ぶ路線を中心として徐々にツアーバス(2013年以降は新高速乗合バス)が参入しており、それらとも競合関係にある。
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