駅設置のエピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 15:45 UTC 版)
上越新幹線開通に際して当初より設置が決定していたが、新幹線の建設計画が立案された当初は新潟駅と長岡駅を結ぶルートが大まかに決まっていただけで、駅の間隔が60キロ以上離れてしまうため県央地域にも駅を作ることになり、当地周辺への建設が浮上した。在来線の弥彦線と接続させることで、観光名所である弥彦山や弥彦温泉、さらに海岸に程近い寺泊港などへの玄関口へとなることが期待された。しかし、所在地である燕市と三条市との激しい誘致合戦の結果、どちらかの市へ大きく偏ったルートにはしないことを基本に新幹線のルートを決めたことにより、建設地が燕市と三条市の境界上に位置することになったため、駅名を決めるにあたり難航することになる。 燕市・三条市には歴史的な確執もあり、駅名を付与する際には「新三条」・「新燕」・「燕三条」・「三条燕」など、複数の案を巡って両市の間で紛糾を極めた。一度は「三条」と「燕」の双方の都市名を駅名に織り込むことでとりあえず合意したものの、今度は燕と三条のどちらを先にするかで再び紛糾する事態に陥った。結局、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}田中角栄らの仲裁により[要出典]、駅名は燕を先にした「燕三条」とし、駅長室を三条市側に配置して所在地を「三条市」とすることで最終的に合意した。 行政区画上は、南北を貫く上越新幹線のホームは市の境界をまたいでおり、駅舎の東西に向かって走る弥彦線ホームは北側の燕市側に位置している。 当初の建設計画では新幹線・弥彦線とも同じ北側に改札口を設けることになっていたが、上記のような経緯から計画を変更し、改札口を別々に設ける形となった。 なお、駅の目の前にある北陸自動車道のインターチェンジの名称が、当駅とは逆に所在地が燕市にもかかわらず、三条が先に付く「三条燕」となっている。
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