駅マーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 18:43 UTC 版)
「ロンドン地下鉄路線図」の記事における「駅マーク」の解説
ベックの導入した重要な記号の1つは、駅を示す「ティック」(合印、tick)である。ティックは、路線を示す線上で駅名の書かれた場所に近い側にのみ表示されるため、識別性を保ったまま駅同士を近くに配置することが可能になった(駅名は中央揃えが理想的だが、配置上の制約からそれができない場合も多い)。 当初から乗換駅にはその重要性を示すために特別なマークが記されてきたが、その形は長年にわたり変更されてきた。1960年からはイギリス国鉄(現在はナショナル・レール)との乗換駅にもマークが使われるようになった。以下の形状が使用された: 中抜きの円(各路線または各駅に1つ) - 標準のマーク 中抜きの円(各駅に1つ) - 1938年の実験的な路線図 中抜きの菱形(各路線に1つ) - 1930年代初頭 中抜きの四角 - イギリス国鉄との乗換駅(1960年から1964年まで) 内部が網掛けの円 - イギリス国鉄との乗換駅(1964年から1970年まで) 1970年以来、本線との乗換駅の駅名にはイギリス国鉄の「ダブル・アロー」マークが表示されている。1977年以降は本線駅の駅名が地下鉄駅と異なる場合には四角の中に表示されている。現在は本線駅と地下鉄駅との距離も示されている。 近年の路線図には、 車椅子の利用者のための段差のない経路がある駅を白い車椅子の記号が内部にある青い円で示しているものもある。 空港と接続しているロンドン地下鉄の駅(ロンドン・ヒースロー空港に接続するヒースロー・ターミナルズ1,2,3駅、ターミナル4駅、ターミナル5駅 , そしてロンドン・シティ空港駅)には黒い飛行機の記号が表示されている。空港に接続するイギリス国鉄との乗換駅には赤い飛行機の記号が表示されている。 2000年以降、ロンドン交通局の新しいロンドン・リバー・サービシズを宣伝するため、テムズ川のリバー・バス埠頭への乗換駅には小さなボートの記号が表示されている。 ユーロスターがウォータールー国際駅を使用していた期間は、ユーロスターのロゴがウォータールー駅の隣に表示されていた。2007年11月14日にユーロスターはセント・パンクラス駅発着となり、 キングス・クロス・セント・パンクラス駅には現在「セント・パンクラス国際駅へ」という案内が表示されているが、ユーロスターのロゴはない。 乗換駅の中には便利なところとそうでないところがある。そこで路線図のデザイナーは、より不便な乗換駅を示そうと試みてきた。例えば、離れた乗換駅には細い黒い線を駅間に表示したが、簡略化のために犠牲にされることもある。ベーカールー線/ノーザン線の乗換駅チャリング・クロス駅はあまり便利ではなく、利用客はエンバンクメント駅で乗り換える。しかしインナー・ロンドン地区を簡略化しようとした結果、路線図上はチャリング・クロス駅が便利な乗換駅のように見えてしまっている。
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