首都圏への一極集中
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 08:09 UTC 版)
「首都圏 (韓国)」の記事における「首都圏への一極集中」の解説
韓国の首都圏は世界的にみても非常に人口密度の高い地域の一つである。面積は日本の秋田県(人口約90万人)やジャマイカ(人口約280万人)などに近いが、人口は韓国全体の50.1%にあたる約2600万人に達し、北朝鮮やオーストラリア、北欧の総人口に匹敵する。人口密度は2220人/km2で日本の埼玉県をやや上回り、世界最大の人口を抱える島であるジャワ島の2倍近くに達する。さらに地形は山がちで可住地の割合が低いため、ソウルや仁川、水原などではそこかしこに高層マンションが列を成して立ち並ぶ様子が見られる。 数千万人以上の人口を抱えながら、一つの都市圏にこれほど人口が集中している国は韓国以外にない。集中率が高い理由としては、韓国の大企業の本社や名門大学の大半がソウル市にあり、若い世代が「ソウル志向」にならざるを得ない社会構造になっていることが挙げられる。 一極集中緩和を目指し、将来的に大田広域市周辺へ首都機能を移転する計画が1970年代の朴正煕政権成立以降湧き上がったが、その後頓挫した。 2012年、李明博政権は大田市の北隣に新たに誕生した世宗特別自治市に中央官庁を移転させた。世宗市の人口はその後速いペースで増えているが一極集中の緩和をもたらすまでには至っておらず、韓国全体に占める首都圏の人口比は上がり続けている。
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