餅に関する慣用表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:23 UTC 版)
諺 餅は餅屋何事も専門家がおり、素人は到底かなわない。 絵に描いた餅、畫餅充饑餅の絵はどれほど巧みに描かれていても食べられないことから、実現性・実用性のない計画のこと。 棚から牡丹餅思いがけない幸運。「棚ぼた」とも略される。牡丹餅も参照 泣く子は餅を一つ余計もらえる朝鮮の諺。正確には「泣く子にはひとつ余分に餅を与える」。韓国や韓国人の気質を揶揄する場合によく引用されるが、本来は「泣く子と地頭には勝てぬ」と同じで、道理の通じない相手には黙って従うしかないという意味の言葉である。 格言 魚は大名に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ鷹揚な大名は常にどっしりと構えており、十二分に火が通るまで焼いている食材を裏返さない。一方、常に腹を空かせている乞食は早く食べたいがために早く火が通るように頻繁に食材を裏返す。 魚はしっかり火が通るまでじっくりと焼いてから裏返すと皮が破れず、見栄えよく焼くことができる。餅は頻繁にひっくり返して焼くと焦げ付かせずにきれいに焼くことができる。 転じて、仕事には適任者を充てよという意味でも使われる。 故事 織田がつき 羽柴がこねし 天下餅 座りしままに 食ふは徳川織豊時代から江戸幕府成立への政権(天下人)の移り変わりを餅つきに喩えた狂歌。 餅は冷えてから買え井原西鶴『日本永代蔵』より。搗きたての餅は水分を多く含み、冷えて固まると重量が減るので、搗きたてを買うと損をする。吝嗇のたとえ。 比喩 餅の形状、性質を「もちもち」「もっちり」等の擬態語で表現することがあり、餅以外の物にも使うことがある。用例:「もちもちとした食感」等。
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