風味の要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 02:49 UTC 版)
オレンジの味は主に糖分と酸味の相対比率によって決定され、オレンジの香りは揮発性有機化合物に由来する。リモニンなど苦みのあるリモノイド化合物は(実の)発達中に徐々に減少し、揮発性芳香化合物は中後期の発達で最高潮になる傾向がある。味質は収穫後に改善する傾向があり、その場合は苦味が少なく糖分や酸味が高くなる。柑橘類の果実のためオレンジは酸性で、pH値は2.9-4.0の範囲である。 こうした風味は、遺伝的背景、生育中の環境条件、収穫時の熟度、収穫後の状態、および貯蔵期間によって変動する。 2019年、オレンジの世界生産量は7900万トンで、ブラジルが全体の22%を占め、他の主要生産国として中国、インド、米国、メキシコが続いた(右の表参照)。 米国では 、カリフォルニア州で生食用の果実を、フロリダ州でジュース用の果実を生産しており、フロリダ産の果汁は他地域で作られたジュースと混ぜられるなど高品質ではあるものの、比較的少量である。 日本のオレンジ生産は、2018年時点で9881トンの78位、うちネーブルの収穫量が約6000トン(2017年)を占める。
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