類似のプレイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 03:59 UTC 版)
2010年シーズン終盤の第15週、12月19日にニューヨーク・ジャイアンツのホームであるメドウランズ・スタジアムで行われたフィラデルフィア・イーグルスとの試合で、第4Q残り8分を切ってジャイアンツは21点リードしていた。しかし最後の7分間でイーグルスは3TDを決め31-31の同点としたが攻撃権は再びジャイアンツに戻った。ジャイアンツは試合時間を消費しながら残り14秒で4thダウンとなり、ジャイアンツHCのコフリンはパントを故意に蹴り出しアウトオブバウンズとして、勢いに乗るイーグルスにリターンをさせず延長戦に持ち込み悪い流れを一旦断ち切る作戦を指示した。ところがマット・ドッジのパントはフィールド外に出ず、パントリターナーのデショーン・ジャクソンは落球したもののすぐに拾い上げてリターンを開始し敵陣を駆け抜け、残り時間がゼロになったのを確認してからエンドゾーンに入り65ヤードのパントリターンTDで試合は終了、38-31でイーグルスが大逆転勝利をあげた。このプレーは新メドウランズの奇跡と呼ばれ、NFL.comが選ぶ2010年のトップゲーム20の1位に選ばれた。 2006年1月15日、インディアナポリス・コルツの本拠地、RCAドームで行われたAFCディビジョナルプレーオフ、ピッツバーグ・スティーラーズ対コルツ戦で、試合終了間際3点差でリードしたスティーラーズは残り1分20秒にコルツの第4ダウンギャンブルのプレーでジョーイ・ポーターがペイトン・マニングをサックし、敵陣2ヤード地点で攻撃権を獲得した。コルツのタイムアウトは3回残っていたが、スティーラーズはニーダウンで時間を消費させるのではなく、タッチダウンを狙いに行った。パスではインターセプトでボールを失う危険があるため、スティーラーズはこの年1度もファンブルをしていないジェローム・ベティスにボールを預けたがコルツのラインバッカー、ゲイリー・プラケットがヘルメットからボールにタックルし、ベティスはボールをファンブル、これをニック・ハーパーが拾いリターン、フィールド中央でベン・ロスリスバーガーがハーパーにタックルしリターンタッチダウンを阻止、敵陣42ヤードでボールを止めた。コルツは第2ダウン残り1ヤード、第3ダウン残り1ヤードでそれぞれ、左サイドのレジー・ウェインへロングパスを狙ったが、ブライアント・マクファッデンがこれらのパスを阻止、マイク・バンダージャクトが狙った46ヤードの同点FGが失敗し、スティーラーズが逃げ切った。この試合に勝利したスティーラーズはAFCチャンピオンシップゲームでデンバー・ブロンコスを34-17で破り、第40回スーパーボウルでシアトル・シーホークスを21-10で破り26年ぶりのスーパーボウル制覇を果たした。 1993年の感謝祭の日におけるダラス・カウボーイズ対マイアミ・ドルフィンズ戦は積雪のテキサススタジアムで行われた。試合時間残り15秒、カウボーイズが14-13とリードする中で1点差を追うドルフィンズのキッカー、ピート・ストヤノビッチが雪で滑りやすい中で逆転を狙った41ヤードのFGはブロックされて失敗、そのままカウボーイズの逃げ切り勝ちかと思われた。雪上でスピンし回り続けるボールをなす術もなく見守っていたドルフィンズの選手の輪の中に、走ってきたカウボーイズのレオン・レットが滑って転びボールを弾いてしまう。ボールの回転が止まりボールデッドとなる前に守備側選手のレットがタッチした事でフリーボールとなりドルフィンズが敵陣1ヤード地点でリカバー、試合時間残り3秒で慎重に19ヤードのFGを成功させたドルフィンズが16-14で逆転勝利した。
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