音羽山部屋とは? わかりやすく解説

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音羽山部屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 04:09 UTC 版)

音羽山部屋(おとわやまべや)は、日本相撲協会所属で時津風一門相撲部屋

沿革

井筒部屋所属だった第71代横綱鶴竜は、現役中の2019年(令和元年)9月に師匠の15代井筒(元関脇・逆鉾)が死去したため、同じ一門の陸奥部屋に転属し、2021年(令和3年)3月場所中に現役を引退した。

現役引退後は現役名年寄[注 1]となり、陸奥部屋付きとして後進の指導に当たったが、2023年(令和5年)12月27日に24代音羽山を襲名すると同時に、陸奥部屋から力士2人と床山1人を連れて独立し、音羽山部屋を新設した。音羽山部屋の名称は78年ぶりの復活となった。モンゴル出身年寄による部屋新設は史上初。なお、24代音羽山の独立に同行した3人のうち、三段目・と床山・床鶴は、2019年の井筒部屋閉鎖時まで鶴竜(当時)と共に井筒部屋に所属していた人物である[1]

2024年4月2日、陸奥部屋の閉鎖に伴い、同部屋から9代陸奥(元大関・先代霧島)、大関・霧島を含む協会員6人を受け入れた[2]

所在地

師匠

部屋付き親方

若者頭

  • 福ノ里邦男(ふくのさと くにお、十両・福ノ里岩手)※陸奥部屋から移籍。

世話人

  • 勇輝瞬臣(ゆうき しゅんじ、幕下・勇輝宮崎)※陸奥部屋から移籍。

力士

現役の関取経験力士

  • 霧島鐵力(大関・モンゴル)※陸奥部屋から移籍。

旧・音羽山部屋

江戸時代から続く名跡で、雷部屋と関係が深い。

初代、3代、4代音羽山峰右エ門[注 2]、6代音羽山峰右エ門[注 3]が名跡を音羽山からに変更しており、部屋経営も行っている。

雷部屋の元幕内音羽山峰右エ門[注 4]は、慶應2年より7代音羽山を襲名したが、すぐに廃業した。その後同じ雷部屋の元関脇平石七太夫が8代目、元十両出釈迦山与吉が9代目を襲名して部屋を存続させた。弟子には幕内井筒菊治郎[注 5]、幕内出釈迦山峯吉[注 6]らがいた。

佐野山部屋の元幕内新川市平は現役中に10代目となり部屋も興したが、力士を育てられず現役のまま没した。

雷部屋の元十両梅垣直治郎明治30年(1897年)5月に11代音羽山を襲名し部屋を興したが、関取を出せないまま部屋は閉鎖された[6]

尾車部屋幕内白岩亮治が引退して、1930年に再興した。しかし、めぼしい力士もでないまま、1945年かぎりで部屋を閉じ、全員が時津風部屋に移籍した。その中に、後の幕内吉田川征四郎がいた。

脚注

注釈

  1. ^ 横綱経験者は年寄名跡を所持していない場合でも、現役時代の四股名のまま年寄として現役引退から5年間日本相撲協会に所属することが出来る規定がある。
  2. ^ 泉嵜雷助より改名
  3. ^ 十万ノ海剛右衛門より改名
  4. ^ 築瀬嶽熊吉より改名
  5. ^ 6代井筒親方
  6. ^ 9代間垣親方

出典

  1. ^ 鶴竜親方が年寄「音羽山」襲名 力士2人、床山1人で「音羽山部屋」創設もこの日付で承認される」『日刊スポーツ』2023年12月27日。2023年12月27日閲覧。
  2. ^ 大関霧島が音羽山部屋転籍 師匠定年、陸奥部屋閉鎖で」『産経新聞』2024年3月28日。2024年3月28日閲覧。
  3. ^ 「令和7年度版 最新部屋別 全相撲人写真名鑑」『相撲』2025年5月号別冊付録、ベースボール・マガジン社、17頁。 
  4. ^ “独立した元横綱鶴竜の音羽山親方、すでに3階建て相撲部屋の準備完了「設備は申し分ない」”. 日刊スポーツ (株式会社日刊スポーツNEWS). (2023年12月29日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202312280001370.html 2023年12月29日閲覧。 
  5. ^ “音羽山親方、墨田区・向島に「部屋」開く 区有施設を相撲用にリノベーション”. 東京新聞 (株式会社中日新聞社東京本社). (2024年2月11日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/308721 2025年7月4日閲覧。 ※要会員登録
  6. ^ 関東大震災と大相撲 100年前に死去した11代音羽山の墓を管理していたのは歴代の親方だった」『日刊スポーツ』2023年9月1日。2023年9月1日閲覧。

外部リンク




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