非公共収蔵庫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/13 03:20 UTC 版)
「ニューヨーク公共図書館本館」の記事における「非公共収蔵庫」の解説
本館内の収蔵庫はこの建物の大きな特徴である。ローズ中央閲覧室の下には、250万冊の書籍を収めた一連の収蔵庫がある。本館開館時点では収蔵庫には63.3マイル(101.9キロメートル)の本棚に270万冊を収蔵することができた。また収蔵庫のほかに様々な閲覧室に50万冊から80万冊の本が収蔵されていた。中央収蔵庫には88マイル(141.6キロメートル)の本棚に350万冊の本を収蔵することができる。2015年現在、本館はさまざまな閲覧室に30万冊の本を置いているが、収蔵庫の状態が劣化してきているため中央収蔵庫自体には何も置かれていない。2010年代初頭に計画されたが実施されなかった中央図書館計画では中央収蔵庫を解体しミッド・マンハッタン図書館から移された書籍を収蔵する閲覧室にする提案がなされていた。 1987年から1991年の間にブライアント・パーク地下に追加の収蔵庫が建設された。ブライアント・パーク地下の収蔵庫は温度管理のなされている2つのレベルの建物となっている。"レベル1"の収蔵庫は1991年の拡張で完成し120万冊の書籍を収蔵しており、"レベル2"の収蔵庫は1991年時点では完成していなかった。2015年の時点で、ニュージャージー州にあるニューヨーク公共図書館のReCAP倉庫からさらに250万冊の書籍がレベル2に移される予定があり、それが終了すると本館の収蔵冊数は400万冊に増加する。レベル2の収蔵庫は主要な寄付者の名前から"ミルスタイン収蔵庫"と名付けられ、2017年1月に完成した。2017年の時点で、収蔵庫には2020年まで改装工事のため閉鎖されているミッド・マンハッタン図書館の収蔵している約40万冊の循環図書も含まれている。 書籍は"ブック・トレイン"と呼ばれる機構を使ってブライアント・パークの収蔵庫から1階から3階までの閲覧室に配達されている。これは2016年に老朽化したチェーンリフト式ブック・コンベア・システムを置き換えるために260万ドルで導入された。ブック・トレインは図書館のライオンのロゴが飾られたコンベアベルトと24の小さな赤いカートからなっている。カートは最大30ポンド(14キログラム)の書籍を載せることができ、毎分75フィート(23メートル)の速度で移動する。また、急勾配や垂直勾配を上るために歯車も使用されている。
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