電動車化改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/26 17:42 UTC 版)
「東武モハ5320形電車」の記事における「電動車化改造」の解説
前述の通り、本形式は電動車化を前提に製造されていたが、クハ552 - 555の4両はクハとして使用されることなく1952年(昭和27年)1月に電動車化が施工された。電装品についてはモハ5300形より流用し、当時の車両形式番号付与基準に従いモハ5320形5320 - 5323と改称・改番された。台車は新扶桑金属工業KS-33Lを引き続き使用している。 残るクハ550・551についても同年11月に電動車化が施工され、モハ5324(初代)・5325と改番されたが、この2両は当時の最新型5700系の仕様に準じた発電制動付電動カム軸式多段制御器である日立製作所MMC-H-10Eを搭載した。翌1953年(昭和28年)9月には、台車を汽車製造でKS-105ウィングバネ式台車を新造してこれに交換、併せて駆動装置を5720系で実用化されたばかりの直角カルダン駆動へ変更して大きく仕様が変わったのを機に、モハ5800形5800・5801と改称・改番されている。 なお、このKS-105台車は、日本鉄道技術協会が借り上げ、国鉄モハ40030に装着の上、東海道線、小田急線で試験運転を行った記録が残されている(画像は『RM LIBRARY 224 1950年代の戦前型国電(中)』pp14にあり) 。 また、これら電動車化された本形式の制御車(クハ)として編成するため、クハ500形518 - 523が主幹制御器を交換し、クハ340形340 - 345と改称・改番の上で53系に編入されている。 電動車化後の編成 モハ5320-クハ340 モハ5321-クハ341 モハ5322-クハ342 モハ5323-クハ343 モハ5800-クハ344 モハ5801-クハ345
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