阿仏尼と源氏物語とは? わかりやすく解説

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阿仏尼と源氏物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 14:52 UTC 版)

阿仏尼本源氏物語」の記事における「阿仏尼と源氏物語」の解説

阿仏尼とは、源氏物語本文について青表紙本定めた藤原定家息子藤原為家後妻であり、『うたたね』や『十六夜日記』などの作者としても知られる鎌倉時代代表的な女性歌人女性作家ひとりである。阿仏尼は為家の妻となって以後夫の為家とともに住んでいた邸宅においては女主人」と呼ばれており、そこで為家が飛鳥井雅有らに源氏物語についての講釈などを行っており、その様子は飛鳥井雅有によって記された「嵯峨のかよひ」などに描かれている。夫の死後その財産相続をめぐる訴訟のために鎌倉赴いた際には河内学派河内方)を打ち立てた源親行らと源氏物語解釈などについて対等に議論を交わすなど、生前からその源氏物語に関する見識尊重されていた。藤原定家の父藤原俊成から始まる御子左家、為家の子から始まる冷泉家において勅撰集などに歌を残した妻女少なくないが、現在冷泉家において歴代男性当主並んで遠忌営まれている女性阿仏尼ただひとりであるなど、現代でも冷泉家係わる女性中でも別格扱い受けている。 うたたね十六夜日記などの阿仏尼作品源氏物語影響強く受けていることは古くから様々な点において指摘されており、阿仏尼自身もその娘紀内侍送った「阿仏の文」の中でも優れた女房であることの条件古今和歌集新古今和歌集通じとともに源氏物語通じていること」をあげている。但しこの「阿仏の文」については原型阿仏尼作成したと見られるものの後世手を加えられたものもあるらしく現在では内容異ないくつかの写本存在しており、この記述存在しない写本存在する。そのためこの記述阿仏尼自身書いたかどうかについては異論存在する

※この「阿仏尼と源氏物語」の解説は、「阿仏尼本源氏物語」の解説の一部です。
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