開発の歴史・主な製品の推移
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:43 UTC 版)
「根管長測定器」の記事における「開発の歴史・主な製品の推移」の解説
1955年、東京医科歯科大学歯科保存科の鈴木賢策、砂田今男らが、当時、術者の勘によって測定されていた歯の長さを、誰もがいつでも同じように測定できるようにする事を目的として、歯の電気抵抗を測定することで歯の長さを調べる方法の研究を開始した。 この研究の結果は、1958年に口腔病学会雑誌、1962年にJDRにて報告され、さらに1965年に交流で正確に測定する方法が報告されると、小貫医器がRoot Canal Meterとしてこれを製品化し、1969年に販売を開始した(第一世代)。 1978年に電気的根管長測定検査が保険適用され、製品としては1980年代に単一周波数測定器であるエンドドンティックメーターSIIが発売され、根管長測定器が普及しはじめた。しかし、エンドドンティックメーターは根管内が乾燥状態でなければ精度よく測定できないという欠点があり、その後その欠点を補った二種類の異なる周波数を用いた測定器であるルートZX、アピット、ジャスティIIなど(第二世代)が発売された。 その後は各社とも精度の向上、小型化などの開発を競っており、得られたデータを補正することでより正確な測定が可能となるジャスティIII(第三世代)なども開発された。 データ補正の改善の取り組みは各社とも続いており、2013年ナカニシから発表されたiPexⅡは二種類の異なる周波数を用いて得たデータを面解析することにより精度を高める独自エンジン「SmartLogic」を搭載している。2009年、モリタから「高性能、軽量、スタイリッシュ」をコンセプトにルートZXminiが発売され、それ以降各社とも軽量化が進み工業デザインとして優れた製品が発売されるようになった。商品シェアはモリタのルートZXが米国シェア69.2%、国内シェア45.2%で国内国外ともにシェアトップである。
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